スタッフ

伊藤 めぐみ

教授

研究テーマ

心電図波形から乳牛の血中Ca濃度を推定する牛群管理システムを開発し、分娩前後の低Ca血症の早期発見・早期治療に貢献する

My Dream

乳牛の低Ca血症をリアルタイムでスマホに送信

所属・担当

研究域 獣医学研究部門 臨床獣医学分野 産業動物獣医療学系

動物医療センター 産業動物診療科

次世代農畜産技術実証センター 畜産研究推進分野

学部(主な担当ユニット)

獣医学ユニット

大学院(主な担当専攻・コース)

畜産科学専攻 動物医科学コース

研究分野 産業動物臨床, 生産病予防, 生体情報
キーワード 乳牛, 乳熱, 血中カルシウム濃度, 心電図, ワイヤレス, クラウド

研究紹介

乳牛は分娩すると泌乳を開始しますが、乳中に大量のカルシウム(Ca)が動員されるため、血中Ca濃度が低下する場合があります。低Ca血症は筋肉の収縮を低下させてるため、分娩直後の乳牛に消化管運動の低下や起立不能を引き起こし、北海道では年間4万頭が発症し、4千頭が死亡しています。いっぽう、血中Ca濃度の低下は、心臓の収縮にも影響します。そのため、血中Ca濃度が低下すると心電図波形にも変化が起こります。このことを利用し、心電図波形から血中Ca濃度を推定するシステムを開発しました(写真 血中Ca濃度解析システム)。
現在は、牛に24時間センサーを装着し、血中Ca濃度が低下した場合に、農家や獣医師に情報を送信するシステムの構築を目指しています。
分娩前後の乳牛の血中Ca濃度を24時間モニタリングすることで、低Ca血症の早期検出・早期対処が可能となり、低Ca血症で困っている牛と農家の低減に貢献できると考えています。

開発した血中Ca濃度解析システムのプロトタイプ

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 牛マイコプラズマ乳房炎の予防・早期診断・治療法に関する研究
  • 生体情報を活用した乳牛の周産期疾病モニタリングシステムに関する研究
  • ペンギンのアスペルギルス症の早期診断に関する研究
関連産業分野 獣医学, 畜産, 家畜衛生学, 生体情報工学
所属学会 日本獣医学会, 日本獣医師会, 大動物臨床研究会
Editorial Board
  • 産業動物臨床医学雑誌;2017-
学位 博士(獣医学)
資格 獣医師
居室のある建物 産業動物臨床棟

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 乳牛の自律神経機能解析に関する研究
  • 牛のマイコプラズマ感染症の予防・診断・治療および疫学研究
  • 子牛のクリプトスポリジウム症の予防および治療に関する研究
  • その他、農場で発生した疾病の発生要因解析や予防・低減対策

メッセージ

牛は乳や肉を生産する過程で様々な病気を発症します。我々のために働いてくれている牛達(と農家さん)が出来るだけ快適で幸せに過ごせるように、微力ながらお手伝いできたらと思い、日々活動しています。

研究対象とする動物は主に乳牛です。十勝という広大なフィールを活用し、現場の獣医師や酪農家が日常の経験の中で感じる疑問を、客観的データという形にして解明する。そんな、ちょっと現場寄りの研究を目指しています。

ルーチンワークとしては、子牛と母牛の診療を行っています。ぐったりした牛が日に日に元気になっていくのでとてもやりがいを感じますよ。