研究者名 | 伊藤 めぐみ 准教授 |
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所属 | 動物医療センター/産業動物診療科 |
専門分野 | 産業動物臨床、生産病予防、生体情報 |
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研究シーズ
- 8. 働きがいも経済成長も
- 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 15. 陸の豊かさも守ろう
心電図波形から乳牛の血中 Ca 濃度を推定する牛群管理システムを 開発し、分娩前後の低 Ca 血症の早期発見・早期治療に貢献する
キーワード
乳牛・乳熱・血中カルシウム濃度・心電図・ワイヤレス・クラウド
研究内容の特徴
乳牛は分娩すると泌乳を開始しますが、乳中に大量のカルシウム(Ca)が動員されるため、血中Ca濃度が低下し低Ca血症を発症することがあります。低Ca血症は筋肉の収縮を低下させるため、分娩直後の乳牛に消化管運動の低下や起立不能を引き起こし、北海道では年間4万頭が発症し、4千頭が死亡しています。
研究室では血中Ca濃度の低下が心臓の収縮に影響を与え、心電図波形を変化させることを利用し、心電図波形から血中Ca濃度を推定するシステムを開発しました。現在は、牛に24時間センサーを装着し、血中Ca濃度が低下した場合に、農家や獣医師に情報を送信するシステムの構築を目指しています。
分娩前後の乳牛の血中Ca濃度を24時間モニタリングすることで、低Ca血症の早期検出・早期対処が可能となり、低Ca血症で困っている牛と農家の低減に貢献できると考えています。
技術アピール・マッチングニーズ
- 生体情報を活用した乳牛の周産期疾病モニタリングシステムに関する研究
- 牛マイコプラズマ不顕性乳房感染の予防・早期診断・治療法に関する研究
- 牛の細菌感染症に対する高感度で簡易な早期検出法に関する研究
- ペンギンのアスペルギルス症の早期診断に関する研究
参考資料等