2月2日(木)に今年度最後のセミナーとなる「小規模事業者向け~交差汚染の防止、機器の洗浄・殺菌・消毒」を開催し、13名の方が受講され、2つの講演を行いました。
講演1「危害の理解・実際におきた食品事故から交差汚染を学ぶ」では、帯広畜産大学 通山志保客員教授からHACCPの運用にはその土台となる「一般衛生管理」の重要性についての説明がありました。
食品の事件・事故の発生を予防するためには、食品製造現場における、人・食品・環境の中に潜んでいる「危害」を理解して、「交差汚染」を防止することが重要であること、また、実際にあった食品事故を参考にして、それぞれの職場で現場を再確認して、「衛生管理計画書」を確認・修正することが必要とのことでした。
講演2「乳製品工場における機器洗浄管理」では、シーバイエス株式会社 Dairyアドバイザーの志村 進氏から乳製品生産におけるHACCPの考え方について説明いただきました。
このなかで、安全な牛乳生産に向けて搾乳環境を整えることの重要性や、乳製品工場の製造ラインと各工程における洗浄・殺菌等の注意点について詳しく説明して頂きました。
受講者からは「実際におきた食品事故の事例を会社内で共有して、現場を再点検する機会につなげたい」、「洗浄のアドバイスや洗剤の提案に活用したい」、「充填機の洗浄方法を再点検したい」などの感想が寄せられました。
本学では今後も、HACCPシステム導入や従業員のHACCP教育を検討されている事業所等の支援となるよう研修を継続していきます。
交差汚染について~通山 志保 氏
乳製品工場における機器の洗浄・管理について ~シーバイエス株式会社 志村 進 氏
講演の様子