令和2年度生産獣医療技術研修Webセミナーを11月12日(木),19日(木),26日(木)の毎週1回,3週間にわたり開催しました。
この事業は,平成19~21年度に行われた『文部科学省社会人の学び直しニーズ対応教育推進事業』としてスタートし,平成22年度からは大学単独の社会人教育事業として開催しています。研修内容は,乳牛の飼料給与診断,乳用牛群検定成績の活用,代謝プロファイルテストの実務および繁殖管理などの牛群検診技術に加え,酪農経営,動物福祉等,酪農生産現場で必要な技術,知識を習得することによる大動物臨床獣医師のスキル向上を目的としています。これまでに全国から650名を超える獣医師が受講されています。
コロナ禍に見舞われた今年度は,リモートによるWebセミナーとして開催することとしましたが,全国各地から臨床獣医師88名と飼料・乳業企業などの技術者10名に参加いただき,毎回午前9時から午後4時30分まで,合計6名の各専門分野(家畜栄養・飼料作物,酪農経営,動物福祉,臨床繁殖,乳房炎防除,生産獣医療)の教員により濃厚なセミナーを行いました。
アンケートにはWebセミナーならではの感想が寄せられ,「子育て中だが参加できた」,「毎週1回(1日)なので,業務に支障なく受講できた」,「北海道は遠いがリモートなので参加できた」,「チャット機能を使うことで気軽に質問できた」などの声が多い一方で,インターネットの接続環境によっては,「音声が乱れて聞き取りづらかった」などの課題も見えてきました。
今後も,webセミナーの利点を活かし,農畜産分野のリカレント教育の充実を目指して行きます。
セミナーをコーディネートした木田教授
リモート画面の様子