研究シーズ

  • 2. 飢餓をゼロに
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

牛における飼育管理が免疫システム及ぼす影響を調査研究し、具体的な 解決方法を見いだして生産現場で発生している感染症の発生予防に貢献する

キーワード
乳牛子牛黒毛和種免疫細胞免疫因子免疫附与ワクチン
研究者名 大塚 浩通 教授
所属

研究域獣医学研究部門/臨床獣医学分野/産業動物獣医療学系

動物医療センター/産業動物診療科

高度人材共創センター獣医分野推進室

専門分野 獣医内科学臨床免疫学

研究内容の特徴

牛の生産において感染症は最大の負の要因であり、牛の免疫防御能を知ることは感染症を予防するために有効だと考えられます。そこで牛の免疫に関して、品種、年齢、栄養やストレスの影響によって免疫能に違いのあることを確認してきました。さらに個体の免疫機能を高めるためにリスク要因を減らし、また免疫賦与を目的として生菌剤の給与効果や養子免疫療法の研究にも携わってきました。

SDGs とはつまり〝もったいない〟を指し、畜産業においては飼料効率を高め、出来るだけ病気を発生させない事が肝要かと思います。そのため生産者の方が現場で応用出来る牛の免疫能を下げないための飼育管理方法を見いだすことと、生産現場において出来るだけ実践可能な免疫賦与の方法を確立し、牛の感染症を出来る限り減らして畜産業の生産性向上に貢献することを目指し、研究を進めています。

技術アピール・マッチングニーズ

  • 牛への生菌剤給与が免疫システムに及ぼす効果に関する研究
  • 牛への効果的なワクチン接種方法の調査
  • 乳牛の乳房内マクロファージと乳房の感染防御に関する研究
  • 牛の飼養管理が免疫防御能に及ぼす影響に関する研究
  • 薬剤による牛の免疫機能の調整に関する研究

参考資料等

母牛の活性化リンパ球の投与が新生子牛の免疫応答に及ぼす効果
酵母製剤が育成期の黒毛和種子牛の免疫因子に及ぼす効果
分娩した乳牛への総合アミノ酸製剤の静脈投与が末梢血リンパ球数の変化に及ぼす影響
乳房炎罹患牛の乳中細菌の違いと体細胞サイトカインの遺伝子発現量