畜大牛乳畜大アイス

畜大牛乳&畜大アイスクリームについて

昭和37年(1962年)4月、当時の酪農学科乳製品研究室でノンホモ牛乳(180㏄)を製造したのが「畜大牛乳」のはじまりです。現在のパッケージの畜大牛乳のロゴの下に印刷された「SINCE1962」はそれに由来していて、歴史の長さがわかるようになっています。
また、2013年12月から「畜大牛乳」や十勝産生クリーム等を材料に使用した「畜大牛乳アイスクリーム」を乳製品工場で製造しています。
2022年4月、アイスクリームのパッケージデザイン変更に合わせて「畜大アイスクリーム」として、農場で搾られた新鮮な生乳を使用しています。
どうぞこれからも「畜大牛乳」、「畜大アイスクリーム」への変わらぬご愛顧のほどをよろしくお願いいたします。

畜大牛乳のこだわり

                     

畜大アイスの作り方

1. アイスカップ底面には、製造年月日が印刷されます。

2. 農場で搾られた生乳、卵黄、砂糖等の材料を計量します。

3. 専用の機械で、計量した材料を混ぜ合わせながら加熱殺菌(68℃30分)と冷却(5℃以下)を行い、アイスミックスを作ります。

4. アイスミックスをフリーザーに入れると、-5℃のアイスクリームができあがります。

5. アイスクリームを紙カップに充填しふたをすると「畜大アイスクリーム」の完成です。

Q&A

牛乳編

Q.牛乳の成分は、牛の食べている餌や、牛の体調で変わることがありますか?
A.牛は、飼料・季節・牛舎環境(室温・騒音等)の影響を受けるデリケートな動物ですので、それによって成分が変わることがあります。特に、冬季は乳脂肪分が高くなる傾向がありますので、濃厚感に違いを感じるかもしれません。

Q.畜大牛乳は,一日当たり何本製造できるのですか?
A.1,000mlの高温殺菌牛乳ですと、およそ1,200本/日の製造が可能です。
高温殺菌牛乳は週に3回製造しています。

Q.畜大牛乳は成分等の調整はしていますか?
A.調整はしていません。種類別でいえば「牛乳」になります。

Q.種類別「牛乳」とは,どういうことですか?
A.牛乳類は、成分調整の有無等で次のように分類されています。

  • 生乳: 牛から搾った状態の生の乳
  • 牛乳: 生乳100%、成分無調整で殺菌したもの
    (乳脂肪分3.0%以上、無脂乳固形分8.0%以上)
  • 特別牛乳: 特別牛乳さく取処理業の許可を受けた施設で作られる牛乳
    (乳脂肪分3.3%以上、無脂乳固形分8.5%以上)
  • 成分調整牛乳: 生乳100%、成分調整して殺菌したもの
    (無脂乳固形分8.0%以上)
  • 低脂肪牛乳: 生乳100%、成分調整して殺菌したもの
    (乳脂肪分0.5%以上、1.5%以下、無脂乳固形分8.0%以上)
  • 無脂肪牛乳: 生乳100%、成分調整して殺菌したもの
    (乳脂肪分0.5%未満、無脂乳固形分8.0%以上)
  • 加工乳: 生乳、牛乳のほかに脱脂粉乳やバター等の乳製品を原料として製造
    (無視乳固形分8.0%以上)
    参考資料: 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令

Q.牛乳パックの側面に掲載されている「無脂乳固形分8.0%以上」とは、どういうことですか?
A.牛乳から水分と乳脂肪分を除いた成分(たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミン等)のことです。
年間を通じて本学の牛乳には、8.0%以上の無脂乳固形分が含まれていることを表しています。

Q.「賞味期限」と「消費期限」は、何が違うのですか?
A.賞味期限とは、未開封状態で、おいしく食べることができる期限です。
消費期限とは、未開封状態でも、過ぎたら食べない方が良い期限です。

開封後は、期限に関わらずできるだけ早く(2日間程度)飲みきるようにしてください。
詳細は、以下をご確認ください。
賞味期限: 袋や容器を開けないで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、
この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限: 袋や容器を開けないで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、
この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。
出典: 農林水産省ホームページ

Q.牛乳がいつもと違う臭いがします。
A.冷蔵庫で臭気の強い食べ物(柑橘類,漬物,魚介類等)の近くで保管すると、牛乳に臭いが移ることがあります。保管の際はご注意ください。

Q.畜大牛乳は、「ESL製法」ではないのですか?
A.違います。「ESL」とは「Extended Shelf Life」=賞味期限の延長という意味です。
原料乳から殺菌・パック詰めの全工程で、特殊な製造環境・製造機器のもと製造した場合に、より衛生的な牛乳ができます。ESL製法の賞味期限は10~14日程度です。

Q.畜大牛乳は、常温で保存可能ですか?
A.できません。要冷蔵10℃以下となっています。冷蔵庫での保管をお願いします。

Q.冷蔵状態でも、菌は増えますか?
A.増えます。細菌の種類には、10℃以下でも増殖する低温細菌がいます。
冷蔵中でも少しずつ増加して牛乳の成分を分解し、味に「苦味」等の変化をもたらします。
開封後は、賞味・消費期限にできるだけ早く(2日間程度)飲みきるようにしてください。

Q.牛乳を冷凍したら、ザラツキのある状態になりました。どうしてですか?
A.牛乳中のたんぱく質や脂肪が固まるためです。牛乳本来の風味は損なわれます。

Q.牛乳パックは、紙なのになぜ漏れてこないのですか?
A.クラフト紙の表面をポリエチレンでコーティングして撥水性を高めているからです。

Q.牛乳パックは紙製ですが、どうやって接着しているのですか?
A.充填機という機械の中で、牛乳パックに約400℃の熱風を瞬間的に当てて表面のポリエチレンを溶かした後、三角の屋根を成型・圧着します。底の四角い部分も同様です。

Q.市販品で「ノンホモ牛乳」を見かけたことがあるのですが、「ノンホモ」とは何ですか?畜大牛乳はノンホモですか?
A.畜大牛乳はノンホモではありません。ノンホモ牛乳とは、製造工程の中でホモゲナイザー(牛乳中の脂肪球を砕く)いう機械を使っていないタイプの牛乳で、冷蔵保管中に、牛乳中の脂肪が浮いてきて、生クリームとなって表面に層を作ります。
市販牛乳のほとんどは、ホモゲナイザーで処理されていますので脂肪が浮いてくることはありません。

Q.牛乳パックが膨らんでいるような気がします。大丈夫ですか?
A.牛乳パックは紙素材のため、購入後の常温での持ち帰り等による温度変化で膨らむことがあります。
常温の時間帯が長いと微生物増殖によるガスで膨張していることもありますので、ご飲食はおやめください。

アイス編

Q.容器側面の原材料名に「乳製品」と表示されていますが、具体的には何を使用しているのですか?
A.生クリームとスキムミルクです。どちらも牛乳由来です。
乳製品とは、動物(牛、羊等)の乳を加工した製品(バター、チーズ等)の総称です。

Q.容器側面の原材料名に「安定剤(ゼラチン)」と表示されていますが、安定剤とは何ですか?
A.安定剤は、アイスクリームの組織をなめらかにするもので、食品添加物に分類されます。
畜大アイスクリームには、市販されているゼラチンパウダーを使用しており、アイスクリーム中の氷の粒を細かくする目的で加えています。

Q.容器側面の原材料名の最後に「卵黄(卵を含む)」を表示されていますが、どのような理由からですか?
A.原材料として業務用の加糖凍結卵黄を使用しています。製造元で卵黄を分離する際の僅かな卵白混入は避けられないという製品の特性から、そのように表記しています。
また、卵白にアレルギーを持った方の観点から、この製品には「卵黄」しか使われていないという誤認を防ぐために表記しています。

その他(衛生管理、製造機器、検査)

Q.正しい手の洗い方を教えてください。
A.手を濡らし、ハンドソープを良く泡立てます。
その後、『手のひら→手の甲→爪の間→指の間→親指・手のひら→手首』の順で30秒掛けて洗います。洗い終わったら、流水で十分に泡を流し、ペーパータオルで水分をよく拭き取り、アルコール消毒します。
参考: 厚生労働省ホームページ

Q.どんな服装で製造しているのですか?
A.帽子、白衣、長靴、ゴム手袋を着用しています。帽子は、髪の毛を覆うネットが付いたものを使用しています。白衣は、ボタン及びポケットがない物に統一しています。また、厳格な衛生管理が求められる充填作業には、使い捨ての防護服を着用しています。

Q.従業員の健康管理はどのようにしていますか?
A.作業開始前に、手荒れや怪我、爪の長さ、体調(熱、腹痛)等のチェックをしています。
また、腕時計や指輪、ピアス等の着用を禁止しています。

Q.畜大牛乳は、どんな検査をしているのですか?
A.工場へ受け入れる「生乳」については、味覚試験・アルコールテスト・比重測定・細菌検査・抗菌性物質残留試験等を行い、品質検査をしています。
完成した畜大牛乳についても、細菌検査・味覚試験・濾過(異物)検査・比重測定等を行っています。