研究シーズ

  • 3. 全ての人に健康と福祉を
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

家畜とヒト共通点に注目した生理学研究:分子機能から生体機能まで

キーワード
動物生体機能学解剖生理発生学生理機能エピジェネティクス
研究者名 村西 由紀 准教授
所属

研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生命科学系

専門分野 生体機能学(哺乳動物の生理学研究)
メールアドレス
関連サイト https://muranishilab.wixsite.com/ obihiro-university

研究内容の特徴

動物は、種類や品種が異なれば、体の大きさや見た目が大きく異なります。しかしながら、遺伝子発現やタンパク質機能など、分子レベルで相同性(共通点)が存在します。私たちは、その共通点や相違点を生み出す要因について、発生期から成長期まで生涯を通じた研究を行い、家畜の生理機能解明からヒト医療への貢献に挑戦しています。とくに、ブタ脂肪細胞に注目し、家畜では環境温度に耐性を持つ品種改良を目指した生理学研究、ヒトでは脂肪の代謝機能を亢進させる「若返り細胞」の作出に取り組んでいます。

技術アピール・マッチングニーズ

哺乳動物の生理機能について、分子生物や遺伝子工学の手法を用いて取り組むことができます。ヒトに生理学的に近いブタの研究を行っています。放牧飼養管理による免疫力の高い家畜生産、環境適応に伴う生理メカニズム研究を行っています。また、医療モデルを目指した動物資材の創出も研究テーマとして扱っています。

  • 家畜の放牧における生理機能変化と健康管理
  • ヒト生理学を理解するためのアニマルモデル作出(マウス、ブタ)
  • 代謝機能亢進を目指した脂肪細胞研究

参考資料等

-30℃でも生きられる寒冷耐性を持つマ
ンガリッツァブタ。
ブタはヒトと生理学レベルで共通点があ
ります。
ブタ脂肪には、ヒト生理学を解明するた
めの秘密がいっぱいです。
脂肪は褐色化により、代謝機能がアップ
し、生理機能が亢進します。