研究シーズ

  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12. つくる責任つかう責任

母体と精子受精卵の健全な免疫バランス受精卵移植によるウシ受胎性の向上を!

キーワード
ウシ精子体外受精初期胚自然免疫受精卵移植
研究者名 宮本 明夫 教授
所属

グローバルアグロメディシン研究センター/センター長

研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生命科学系

専門分野 家畜繁殖学生殖免疫学精子体外受精卵受精卵移植
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研究内容の特徴

牛の精子・受精・初期胚と母体との免疫学的なコミュニケーションの基礎的研究を土台として、より妊娠しやすい母体の子宮内免疫環境、受精率・発生率を向上させる精子・受精卵の適度な活性化方法などを研究しています。

技術アピール・マッチングニーズ

 乳肉用牛について

  1. 子宮疾患(特に潜在性子宮内膜炎など)への改善方法の開発
  2. 精子・受精卵を適度に活性化した新規の体外受精法の開発やその凍結卵作出

参考資料等

人工授精直後に、精子は子宮腺に侵入
して、弱い炎症反応を誘導して、子宮
は迅速に清浄化されることを発見。
子宮では、自然免疫受容体が精子認識の
センサーであり“炎症反応”が起こるが、
卵管では真逆の“抗炎症反応”が起こる!
授精後、精子は子宮腺の自然免疫受容体を介して認識され、炎症反応で余分な
精子や死滅精子を排除するが、卵管では反対に抗炎症反応で守られる。受精した
受精卵は、卵管内でインターフェロンタウ(IFNT)を分泌し始め、微環境下で自
らの存在を母体免疫システムに伝え始める。子宮に降りた授精7日目の胚盤胞は、
IFNT分泌により子宮全体、そして循環血中の免疫細胞群に、着床に向かう胚盤胞
の存在を知らせて、母体に受け入れられる準備を進める。