研究シーズ

  • 3. 全ての人に健康と福祉を
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

ベクターによる病原体媒介メカニズムを明らかにすることで感染症を征圧する

キーワード
犬糸状虫予防薬ベクターマラリアジビエヒグマエゾシカ
研究者名 福本 晋也 准教授
所属

原虫病研究センター創薬研究部門/先端治療学分野

原虫病研究センター国際連携協力部門/国際獣疫分野

グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門

専門分野 寄生虫学衛生動物学
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研究内容の特徴

蚊によって媒介されるマラリアや犬糸状虫症などの寄生虫性感染症の制圧に向け、特にこれらの病原体を媒介する蚊の側面に注目し研究を行っています。また、北海道に生息する野生動物にはどのような病原微生物が感染しているのかを明らかにすべく研究を展開しています。

技術アピール・マッチングニーズ

  1. 「犬糸状虫症の制御に関する研究」:ラボレベルでの熱帯シマカ-犬糸状虫感染モデルを用い、ベクターにおける犬糸状虫の媒介機構に関する研究、犬糸状虫予防薬に関する研究を行う。
  2. 「マラリア原虫のベクター感染メカニズムに関する研究」:ネズミマラリア-ハマダラカ感染モデルおよび、独自の遺伝子組換えマラリア原虫作製技術を用いて、マラリア原虫のベクターによる媒介メカニズムを明らかにする。
  3. 「野生動物感染症に関する研究」:特に北海道に生息するヒグマ、エゾシカに着目し、ジビエ利用・家畜衛生学の観点から、野生動物が保有する病原微生物の実態を明らかにすることを目指す。

参考資料等

犬糸状虫の感染期幼虫。ヤブカ感染モデルを用いて媒介メカニズムや新規予防薬の開発に関する研究を行っています。
赤色蛍光を発する遺伝子組換えマラリア原虫が感染したハマダラカ。感染期原虫スポロゾイトを非侵襲的に観察することが可能。
タイ王国南部における犬糸状虫症調査。狂犬病対策プログラムに随行して犬糸状虫症汚染の実態を調査しています。
牧草地に出没するヒグマ親子。ジビエ利用などの観点から野生動物由来の病原体リスクを明らかにすることを目指しています。