1万人以上が来場する日本最大級の産学連携イベント「大学見本市2024イノベーション・ジャパン」が8月22日(木)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催されました。全国の大学等機関から創出された研究成果の社会還元、技術移転を促進すること、及び実用化に向けた産学連携等のマッチング支援を実施することを目的として281件の研究成果を分野別に展示し、研究者自らブースで説明を行いました。
本学からは、獣医学研究部門 室井喜景准教授の「女性、特に産後女性のストレス対処を改善する医薬組成物」を申請し、採択され出展しました。室井准教授は、マウスを用いて産後の子育て中の母親の脳の研究に取り組んでおります。その過程で得られた知見から、ある既存薬が通常の用法の1/10から1/100の低用量で未経産または産後の雌マウスに抗うつ薬と同程度の効果を発揮することを見出して特許出願した研究シーズを紹介しました。
本技術はフェムテック、フェムケアの技術として認識され約100名の幅広い業界の方が出展ブースにお越しになり、室井准教授の説明に耳を傾け、意見交換をされていました。今後の研究の展開、社会実装に期待を持たせる二日間でした。
