9月12日(月)に本学産学連携センター及び講堂において,令和4年度 帯広畜産大学 産学官金連携交流会“大人のオープンキャンパス”を開催しました。
本交流会は,共同研究などの産学連携活動を促進するとともに,地域の方への情報発信や産学官金の多様な組織に所属する参加者の交流の場をつくることを目的としています。
5回目となる今回は,とかち財団,北海道国立大学機構オープンイノベーションセンターとの共催で,感染症対策を講じて現地とオンラインのハイブリッド形式にて開催し,学内外から合計197名の方にご参加いただきました。
第1部の講演会では,「デジタル情報/技術と農畜産業」をテーマに,東京大学・中谷朋昭教授より,「マーケット視点でデジタル情報を正しく理解し農畜産業に活かす~DXの正しい理解と農畜産業をめぐる現状,課題,可能性~」と題して基調講演をいただきました。
次に,本学環境農学研究部門の大西一光准教授と北見工業大学・中村大教授による農工連携共同研究として「固い土壌に強い根を持った植物の育種を目指して~土壌中の根をデジタル化/見える化し作物育種へ応用~」を紹介しました。
また,地元北海道の企業との連携している取組みを「心電図波形データによる牛の健康モニタリング」と題して本学獣医学研究部門の伊藤めぐみ助教より紹介しました。
最後に,本学の新任教員を広く地域の皆様に知っていただくために,ショートプレゼンリレーを実施しました。今年4月に着任した環境農学研究部門の川村健介准教授より,「リモートセンシングによる草地管理について」,昨年3月に着任した人間科学研究部門の太田洋輝准教授より,「生物を数理で見る」と題して研究紹介を行いました。
第2部は,本学産学連携センターの裏庭に場所を移し,3年振りとなる情報交換会を行いました。情報交換会では野外BBQのほか,「畜大屋台」と題し,本学の研究や産学連携により生まれた日本酒やワイン,生ハム,酒粕あんパン,チーズパン,ゆで落花生が提供されました。参加者の1分間自己紹介ピッチや研究者と活発な意見交換が行われ,盛会のうちに終了しました。
参加者アンケートでは,「農業DXの推進に当たり,スマート農業という技術面に関心を寄せていたところ,ビッグデータ解析からの生産と実需のマッチングというアプローチが大変参考になりました。」「農業の分野でのデータ活用はまだまだこれからのようですが,食品業界も同じようなもので,未来に向けて少しずつ解決していく必要があると改めて感じました。」との感想や「三大学の経営統合における新しい潮流・交わりが生まれ,教育研究が拡大躍進していくことを期待しています。」との意見が寄せられました。
今後も産学連携センターでは,様々な方法で情報発信や交流の場の形成に取り組んでいきます。
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