産学連携センターでは,昨年度からスタートした企業等集積プラットフォームの取組みの一つとして地域企業に向けたアンケートにて要望の高かったテーマを取り上げ,少人数による密な交流・連携の場づくりを目指し,「産学官金連携交流会mini」を企画しています。
今回は,熱利用をテーマに取り上げ,北見工業大学・社会連携推進センター,とかち財団との共催で8月1日(月)に実施しました。本学 産学連携センターを会場に,Zoom配信とのハイブリッド形式にて開催し,53名(現地:33名,Zoom:20名)の方にご参加いただきました。
初めに,本学 古林副学長より交流会miniの趣旨について説明し,講演セッションでは,本学 環境農学研究部門 木村賢人准教授より「氷を使った冷熱活用で省エネ作物保存~アイスシェルターの最前線~」,北見工業大学 工学部機械電気系 森田慎一教授より「地中熱による地中加温・冷却栽培実験報告~ヒートパイプによる微小温調熱量が生育に与える影響~」,産業技術総合研究所 地質調査総合センター 鈴木正哉副研究部門長より「吸着剤で熱を運ぶ!農業地域における熱利用の新機軸~ハスクレイ技術による省エネ熱輸送~」と題して講演を行いました。
交流セッションでは,本学 産学連携センター 東陽介准教授より最近の産学連携活動紹介を行い,ハクスレイ技術小型実証デモンストレーションや参加者同士の名刺交換/意見交換会の際に様々な連携や共同研究の可能性について意見が交わされ,盛会のうちに終了しました。
参加者からは,「日本の省エネは既に行き着く所までやっているので、絞りきった雑巾と表現されていましたが、まだまだいろんな手段で省エネを実現する手段があるのだと思いました。」「タイムリーな技術を知ることができ、とても参考になりました。」等,多くのご意見・感想をいただきました。
テーマ別の産学官金連携交流会miniは、年3~5回のペースで実施してまいります。
地域企業等の皆様のニーズに合わせたテーマを設定するため,昨年度新たに設置した企業等集積プラットフォームのみなさまを中心にテーマを募集しております。是非,同プラットフォーム(入会無料)にご登録いただき,皆さまのご要望をお寄せいただければ幸いです。
ハクスレイ技術デモの様子
交流セッションの様子
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