研究シーズ

  • 2. 飢餓をゼロに
  • 13. 気候変動に具体的な対策を
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

反芻胃からのメタン発生を抑制し飼料効率の改善と地球温暖化阻止をめざす

キーワード
メタン地球温暖化未利用資源エネルギー代謝昆虫飼料
研究者名 西田 武弘 教授
所属

研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生産管理学系

専門分野 反芻家畜栄養学
メールアドレス

研究内容の特徴

ヒツジ用呼吸試験装置を使用して、新規未利用資源の家畜用飼料としての価値を評価しています。摂取飼料のうち10%程度のエネルギーが、反芻胃からのメタンとして排出されます。この発生を抑制すると、エネルギー損失が減少するので、飼料効率が改善されます。また、メタンは二酸化炭素の30倍の温室効果を有するので、同時に地球温暖化の抑制にもつながります。

技術アピール・マッチングニーズ

家畜用飼料としての可能性のある未利用資源の評価を行います。
そのなかでも、反芻胃からのメタン発生を抑制するものをさらに探索します。

参考資料等

対照飼料と比較してメタン発生量はカギケノリ1%添加で25.5%減少、ユーグレナ(ミドリムシ)で飼料の10%を置換した場合13.9%減少、25%を置換した場合24.3%減少、ユーグレナ10%置換+カギケノリ1%添加で34%減少、ユーグレナ25%置換+カギケノリ1%添加で50.5%減少、ユーグレナとカギケノリの併用による相乗効果が観察された。