ニュース

フードバレーとかち人材育成事業 特別講習 農業関連セミナー3「HACCP導入管理でのハード面への活用事例」を開催しました

12月5日(金)にフードバレーとかち人材育成事業の取り組みの一環として,農業関連セミナー第3弾「HACCP導入・管理でのハード面への活用事例」を開催し,2名の講師にご講義いただき,対面とオンライン合わせて9名が受講しました。

はじめに,本学の通山志保客員教授より,食品事業者から聞かれるHACCP導入に対するハードルの高さや,導入後の管理不足が挙げられ,HACCPは「導入するだけでは不十分」であり,日々の確実な運用こそが重要であると述べられました。さらに,HACCP導入におけるハード面の重要性についても触れ,HACCPの運用には現場での円滑なコミュニケーションが不可欠であり,組織としての連携が重要であると指摘されました。

続いて,NPO法人HACCP実践研究会 宇井加美副理事長兼事務局長が講義を行いました。宇井氏は,HACCP普及活動の背景を紹介された後,HACCPの7原則および12手順について,初心者にも分かりやすくポイントを押さえて解説されました。特に,手順4の製造工程一覧図(フローダイアグラム)については,法律上は製造エリアが対象であるものの,原料から消費者に至るまでのフードチェーン全体を視野に入れて作成し,危害要因を検討することが重要であると説明されました。

また, HACCP導入にあたっては,運用体制や記録管理などのソフト面を衛生管理の基盤として整備することに加え,施設・設備などのハード面についても機械メーカーや設計者による確認が必要であると述べられました。さらに,水や空気といった外部環境への配慮や,立場に関係なく意見を交わす「HACCPコミュニケーション」が,リスクマネジメントに基づく衛生管理体制の構築に不可欠であることも示されました。

最後に,これまでのHACCP活動における実践事例を紹介し,食品関連以外の参加者にも自身の業務に活かせるよう,実務現場で役立つポイントについて解説されました。

                    セミナーの様子