12月9日(火)及び10日(水)の2日間にわたり,帯広畜産大学 畜産フィールド科学センターにおいて,獣医学研究部門松井基純教授および羽田真悟准教授を講師に「ウシ受胎率改善を目指した技術レベル向上のための牛人工授精師技術研修」を開催しました。
本研修会では人工授精技術を中心に,関連する牛の繁殖生理および繁殖管理などの基本情報について,体系的に学習し,人工授精師の資質向上を図ることを目的としています。
当日は,道内外から農場の人工授精担当者や農業共済組合などから合わせて9名が参加しました。
座学講義は,人工授精の基礎知識と技術を中心に,卵巣生理,発情診断,妊娠診断といった生殖生理学,および解剖学と直腸検査などの実践的な内容やホルモン処置に関してなど幅広く実施しました。
座学講義後には,模型を用いて手技に関する演習を行い,座学で学んだ知識の確認と習熟を図りました。
その後の実習講義は,畜産フィールド科学センターで飼育している乳牛を対象に,生殖器検査および人工授精の実習を行い,実践的な技術や判断力の体得に取り組みました。
参加された受講者からは,「繁殖の生理学的な部分は複雑で難しいが,噛み砕いて説明して下さったのでわかりやすかった。」「所見もその場で答え合わせができたので自分の直検に自信が持てた。」「理論に基づいた技術等の紹介や,業務で改善できそうなことを知る事ができてとても有意義であった。」などのご感想が寄せられました。
模型を用いた演習