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令和年度「酪農生産衛生技術研修」を開催しました

7月29日(火)~31日(木)の3日間,帯広畜産大学において令和7年度「酪農生産衛生技術研修」を開催し,12名が受講しました。

本研修は,酪農生産現場における技術・経営指導者の育成を図るため,酪農場における課題発見から改善までの手法を学び,持続的な酪農経営のサポートに必要なスキルを習得することを目的として,本学教員を中心とした講師陣で開催しています。

研修1日目は酪農経営の特徴や経営診断など酪農生産の概要的な部分について学んだのち,アニマルウェルフェア,乳牛用飼料の種類や飼料設計,正しい搾乳方法や搾乳システムと乳房炎との関係性について座学講義を通じて学びました。

2日目は繁殖・分娩管理や子牛から育成期までの管理についての講義を受け,午後からは乳房炎のコントロールについての座学講義後に本学畜産フィールド科学センターのミルキングパーラーに移動し,ミルカ―ユニットを用いて搾乳方法について説明を受けました。その後フリーバーン牛舎にて飼養管理等についての説明を受け,夕方には搾乳作業を視察して手順を確認しました。

3日目は乾乳期治療等を含めた乳房炎の治療法について学んだ後,各種蹄病の発生要因と予防について学び,最後の講義として,株式会社清流酪農サービス 代表取締役 海田 佳宏 氏より乳検等データの読み取り方や活用方法について現場での改善事例の紹介を交えて詳しい説明を受けました。

受講生からは「教科書的な知識とは別角度での内容で,視点が広がるように感じます。」「普段の営業では気にしていなかった,気付けなかった牛・牛舎の見方を学ぶことができました。」「現場での事例が特に勉強になったように感じました。」などの感想が寄せられました。

       
    岩本センター長による開講挨拶


  フリーバーン牛舎で飼養管理状況を視察


  ミルカ―ユニットを用いた搾乳方法の説明


       座学講義の様子