11月4日に,帯広畜産大学にてロードキル講習会を開催しました。
本講習会は「野生生物保全管理技術養成事業」の一環として,開発事業等において猛禽類の保全対策に携わる方の技術向上を目的としています。本学 環境農学研究部門 浅利 裕伸 准教授を講師に,10名の参加者がロードキルの概要や効果的な対策のあり方について学びました。
参加者ははじめに,座学講義を通して,道路ができることによる野生生物への影響やロードキルの現状,動物側と人側のそれぞれの観点から見たロードキルが発生する原因などについて学びました。
車両での走行中に撮影された野生動物が道路を横断する動画や,対策事例の画像なども挙げながら詳しくご講義をいただきました。
実習では,バスに乗ってロードキルの発生事例が多い糠平方面に移動し,エゾアカガエルのロードキル対策事例や道路周辺へのシカの出現環境の視察を行いました。道路脇や道路上には多くのシカが出現し,車が近づいても逃げる様子を見せず道路上に静止している個体や,ゆっくりと道路を横断する個体を車内から観察しました。シカの他にもタヌキやキツネ等の野生動物の姿も確認でき,野生動物の出現しやすい環境や出現時の挙動などの実態を確認する機会となりました。
参加者からは「海外の文献等を交えてロードキル対策の実施事例を紹介いただけたのが満足度が高かった。」「座学で学んだ事を実際に野外で確認と体験が出来て,より身についた感じがありました。」「シカの行動をじっくり観察しながら車で走ることがなかったので,貴重な経験でした。」といった感想が寄せられました。
帯広畜産大学野生生物保全管理技術養成事業では,今後も野生動物の保全管理事業や調査業務に携わる担当者の技術向上を目的とした講習会を実施していきます。
次回は2026/1/22(木)に,両生類を対象とした音声調査のための機器作成を中心とした調査技術に関する講習会を開催します。
両生類音声調査技術講習会
※12/21(日)締切



