研究シーズ

  • 2. 飢餓をゼロに
  • 3. 全ての人に健康と福祉を
  • 4. 質の高い教育をみんなに
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12. つくる責任つかう責任
  • 17. パートナーシップで目標を達成しよう

安全な動物性食品の生産と安定 供給に向けた家畜の感染症対策

キーワード
病原細菌農場環境疫学調査感染制御診断予防
研究者名 岡村 雅史 教授
所属

研究域獣医学研究部門/基礎獣医学分野/応用獣医学系

専門分野 細菌学感染症学動物衛生学
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研究内容の特徴

鶏肉・鶏卵の消費は、宗教にほとんど制限されず、さらに昨今の健康志向の増加を背景に、増加の一途をたどっています。そして、他の家畜よりも高い飼養効率も相まって、世界の鶏肉の生産量は豚肉を超えてトップとなりました。一方、国内での鶏の生産は、国外からの種鶏・原種鶏の輸入に頼っているのが実情です。そんな中、世界中で鳥インフルエンザなどの家禽感染症の発生が増加しており、国内での鶏肉・鶏卵の安定供給に向けてこれらの感染症の地球規模での制御と水際対策の徹底が重要となっています。

また、北海道に目を向けると、特に十勝地方では牛や馬のサルモネラ症が多発しており、いずれも家畜伝染病予防法では届出伝染病に含まれることから農場の経済的損耗が大きいだけでなく、食中毒の原因にもなるため、その対策が課題となっています。

そこで私は、家畜・家禽の感染症の原因となる病原細菌の病原メカニズムの解明や、農場・周辺環境の疫学調査を通じて、新たな検査法や予防/制御法の開発、さらに生産者・消費者への衛生対策に関する教育・啓発につなげたいと考えています。

技術アピール・マッチングニーズ

  1. 農場・周辺環境の病原細菌浸潤調査(細菌分離・血清検査)
  2. 新規抗菌物質等の感染制御資材の検索・評価
  3. 細菌感染症の検査法・予防/制御法の開発・評価

参考資料等

世界の鶏肉生産量の増加
養鶏場での採材
リアルタイムPCRを用いた病原体遺伝子の検出
サルモネラ分離株の遺伝子型別