研究シーズ

  • 3. 全ての人に健康と福祉を

乳汁分泌の分子メカニズムを明らかにする

キーワード
乳腺上皮細胞イオンチャネルパッチクランプ射乳オキシトシン
研究者名 上川 昭博 准教授
所属

研究域獣医学研究部門/基礎獣医学分野/機能学系

専門分野 生理学
メールアドレス

研究内容の特徴

乳腺上皮細胞の生理機能に着目し、乳汁分泌メカニズムの一端を明らかにすることを目指しています。

乳腺上皮細胞は雌性哺乳動物で出産後にだけその生理機能を発揮する特殊な細胞です。泌乳期の乳腺上皮細胞、乳腺組織の生理機能を観察、解析し、それに基づいてメカニズムに迫ろうと試みています。

技術アピール・マッチングニーズ

  1. 乳腺上皮細胞のイオン透過性解析
    パッチクランプ法を用いて、乳量や乳質の決定に関与すると考えられる泌乳期乳腺上皮細胞のイオン透過性を解析しています。
  2. オキシトシンによる射乳反応の解析
    実験動物(マウス)でオキシトシン誘発性射乳反応を捉える実験系を確立しました。この手法により射乳メカニズムを解析しています。オキシトシン受容体活性化剤や阻害剤の薬理学的解析や、乳量・乳質の解析も可能です。

参考資料等

乳腺上皮(分泌)細胞とパッチクランプ用ガラス電極
細胞内Ca2+によって活性化されるCl-電流の一例
血中にオキシトシン(OT)を投与し検出した射乳反応の一例
採取されたマウスミルク。最大でおよそ1ml採取可能。