4月15日(火)に、第10回 帯広畜産大学 産学官金連携交流会 miniを開催いたしました。
第10回となる今回は、『未利用資源の活用』について、本学が取り組む「地域統合・データ駆動型未利用資源活用コンソーシアム」の活動紹介、温暖化ガス低減など環境対応型の飼料に関する先行研究や実際に未利用資源を使った飼料を現場販売している企業の方々の知見を情報共有できる交流会を行いました。会場とオンライン含めて45名の方に参加いただきました。
会場の様子(産学連携センター内) |
開会挨拶(古林副学長) |
講演者1: 東 陽介 副センター長/准教授(帯広畜産大学 産学連携センター) 最初に、「未利用資源活用コンソーシアムの取組み」と題して、東副センター長より、地域のコンソーシアムが未利用資源の活用推進のために取り組んでいるデータベースの構築や、未利用資源の研究開発の紹介があり、興味をお持ちの方へ取り組み参加の呼びかけがありました。 |
|
講演者2: 西田 武弘 教授(帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門) 次に、「最近の環境対応型飼料トピック」と題し、西田武弘教授よりご講演いただきました。牛から排出される温暖化物質のメタン等を未利用資源の海藻を使って低減する家畜飼料開発の取り組みなど、様々なトピックの紹介がありました。 |
|
講演者3: 高橋 慶 氏(有限会社環境テクシス 代表取締役) 最後に、「現場における未利用資源の飼料利用技術実例」と題し、高橋氏よりご講演いただきました。自社の堆肥化・飼料化事業の経緯や、未利用資源の課題を発酵や水分調整などの技術的工夫によって利活用の幅を広げてこられた多数の事例をご紹介いただくとともに、今後の展望についてお話いただきました。 |
|
講演後にはそれぞれ質疑応答の時間が設けられ、参加者からの質問に対して講師陣が丁寧に回答しました。講演後の交流セッションでは、参加者同士の名刺交換と意見交換が行われました。
イベント終了後に実施したアンケートでは、参加者の90%以上が「とても満足」「満足」と回答しました。参加者からは、『専門的で難しい話もありましたが講演で実用例を聞いてより理解が深まった』、『実用化段階の課題が多いので試験研究機関の頑張りが必要であると感じた』、『食品メーカとして連携できる部分があれば着手できたらよいと感じた』、などの感想が寄せられました。また、次に開催に向けたテーマなど貴重なご意見をいただきました。
※今回のイベントの概要はこちら