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フードバレーとかち人材育成事業 特別講習 農業関連セミナー2「北海道内の事故事例から見た『本当に効果がある』農作業安全対策」を開催しました

11月19日(水)にフードバレーとかち人材育成事業の取り組みの一環として,農業関連セミナー第2弾「北海道内の事故事例から見た『本当に効果がある』農作業安全対策」を開催し,国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業機械研究部門システム安全工学研究領域予防安全システム グループ長 積 栄(せき えい)氏を講師に,対面とオンライン合わせて29名が受講しました。

はじめに,国の統計データをもとに,就業者10万人あたりの仕事中の死亡事故者数について説明がありました。農業では過去10年間で増加傾向が続いており,交通事故の約5倍にあたる農作業事故死が発生している深刻な状況が示されました。さらに,死亡事故を経験した農家の半数近くが離農に至るなど,事故は経営面・生活面の双方に甚大な影響を及ぼしている現実が紹介され,「本当に効果のある取り組みが現場で十分に実践されていないのではないか」と指摘されました。

農作業事故の要因は,人,機械・施設,環境,作業方法,の4点であり,日ごろから機械や環境,作業手順の見直しや改善に継続して取り組むことで,安全意識が高まり事故防止につながると述べられました。

続いて,実際に積氏が調査した農業・畜産における作業現場の多様な事故事例について,発生要因と具体的な改善事例を交えながら解説が行われました。

最後に,作業事故低減に向けた取り組みとして,農業法人や青年部会などの研修で実施した対話型による改善事例や,VRを用いた作業事故体験のイベント等について紹介し,「事故の低減には,現場を最も理解している生産者自身が,日々の作業で得た注意点や改善点を地域や仲間と共有し,ともに考えながら,課題やアイデアを出し合い,自分ごととして取り組む姿勢が大切である。」と締めくくられました。


講師の積グループ長


セミナーの様子