10/20(月)帯広畜産大学において,令和7年度 HACCP・食品安全管理プログラム 「帯広セミナー」を開催し,対面・オンライン・オンデマンド合わせて61名が受講しました。
はじめに本学の通山志保客員教授から食品安全の最新情報についてご講義をいただきました。
昨年度発生した食中毒の特徴や自主回収の届け出情報,アレルゲン表示の最新情報や食品表示のデジタル化に向けた動きについて情報提供をいただきました。
次に,ネオジェンジャパン株式会社 技術グループ テクニカルサービススペシャリストの森 篤志 氏より微生物検査の意義と具体的な検査方法についてご講義をいただきました。
微生物の基礎的な知識や食品安全のための微生物検査の必要性について解説したのち,微生物検査方法は「国際的な第三者機関による妥当性確認の取れた信頼性のあるもの」が望ましいとして,正確,迅速かつ簡便な検査を可能にする試験法としてペトリフィルム™ 培地を用いた試験法のご紹介をいただきました。
最後に,日糧製パン株式会社参与の沖 昇平氏から,自社の食品製造現場での事例をもとに危害分析の重要性についてご講義をいただきました。
近年食品産業を取り巻く技術や機械等が高度化,複雑化,専門化しているなかで,一企業の限られた担当者ではその知識や情報を取得・把握しきれないことから,安全管理を行う上では相談できる人や機関を広く多く持つことが大切であると述べ、講義を締めくくりました。
受講生からは「貴重な実例などをお聞きすることができて,期待以上のセミナーでした。」「生産,製造現場の改善にすぐに役立つ内容と感じました。」「改めて菌検査の重要性を再認識しました。」といった感想が寄せられました。
次回12/2(火)に実施する札幌セミナーにおいても,企業の食品安全管理への取り組み事例をご紹介いたします。
札幌セミナー
※11/14(金)締切



