8月26日(火)にフードバレーとかち人材育成事業の取り組みの一環として,農業関連セミナー第1弾「地域未利用資源を用いた肉用牛の高付加価値化」を開催し,本学生命・食料科学研究部門 撫年浩教授を講師に,対面とオンライン合わせて19名が受講しました。
セミナーでは,撫教授が10年程前から研究の中心としている地域の未利用資源を畜産分野で有効活用し,高付加価値化を図る技術や手法について紹介しました。事例として,ワイン用ブドウ粕やシラカバ,酒粕などを活用したプロジェクトを挙げ,肉質改善や牛の健康に与える効果について研究成果を説明すると共に,ブランディングによる販売戦略なども含めて紹介しました。
最後に,十勝では農業や加工工場などから排出されるじゃがいも,長いも,にんじん,たまねぎなどの未利用野菜資源が現在は殆ど廃棄されていることに触れ,水分が多く扱いは難しいが,飼料化することにより十勝地域のイメージを付与した牛肉生産の可能性もあると述べて講義を締めくくりました。
講師の撫教授
セミナーの様子