2025年8月21日(木)・22日(金)の2日間、日本最大級の産学連携イベント「大学見本市2025 イノベーション・ジャパン」が東京ビッグサイトで開催され、14,208名の来場者を迎えました。本イベントでは、全国の大学・研究機関から創出された291件の研究成果が分野別に展示され、研究者自身がブースで来場者に向けて説明を行いました。研究成果の社会還元や技術移転の促進、実用化に向けた産学連携のマッチング支援を目的としています。
本学からは、環境農学研究部門の川村健介准教授が「マメ科と雑草を宇宙から見分ける技術」をテーマに出展しました。川村准教授は、ドローンや衛星画像を活用したセンシング技術により、草地生態系の保全と活用に取り組んでいます。従来、ドローンによる高精細画像から牧草地の植生比率を推定することは可能でしたが、広大な面積をカバーするには限界がありました。そこで、ドローン画像を衛星画像に学習させることで、衛星画像から直接植生比率を推定する技術を開発し、特許出願した研究成果として紹介しました。
当日は、ドローンや衛星画像の活用に関心を持つ約120名の方々がブースを訪れ、川村准教授の説明に熱心に耳を傾け、活発な意見交換が行われました。今後の研究の発展と社会実装に向けて、大きな期待が寄せられる二日間となりました。