開催目的
野生生物と人との軋轢は,獣害問題,外来種問題,生息地悪化の問題など多岐に及んでおり,解決すべき問題は今後も多様化していく可能性があります。さらに,軋轢が起こっている地域や種,そこに暮らす地域性などが異なることから,問題解決のためのマニュアルを作ることは困難です。そのため,その地域の住民や行政,企業,研究教育機関などがそれぞれの立場から問題に取り組み,複合的な視点から解決策を検討していくことが今後より必要になると思われます。しかし,ステークホルダーが増えることで意見の調整や方針の統一が困難になるだけでなく,情報の間違った伝達や誤解を与える発言によって問題解決が円滑に進まない恐れがあります。さらに,正しく伝えさえすれば納得につながるのか,というと必ずしもそうはいきません。現場と社会をつなぐには,正確な情報や考え方を理解してもらうためのスキルはもちろんのこと,その先の納得につなげるための姿勢とコミュニケーションスキルが必要です。
本講習会では,野生生物対策をテーマに「人に伝える」重要性とその事例について学び,協働による野生生物と人との軋轢の軽減,解消を推進することを目指します。
開催内容
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座学講義「腑に落ちるためのコミュニケーション」
「伝える」ことと「伝わる」こと,「理解」と「納得」の違いについて,「都市ギツネ」にまつわる問題を取り上げて各ステークホルダー(地域住民や都市公園管理者など)の視点からご紹介します。 -
ワークショップ「ボードゲーム ECHINO!を用いた学び」
エキノコックス感染予防対策やキツネとの共生について学べる教材です。対話を生み出すしかけを用意しており,平時のリスクコミュニケーションツールとしても機能するように設計しています。
詳細は下記募集要項をご確認ください。
人への伝え方講習会 募集要項
開催日
令和7年1月21日(火)14時~17時
対象者
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野生生物問題で地域住民等へ「伝える」ことに悩んでいる行政機関担当者の方
(農林課・環境生活課等の担当者,学芸員,動物園・博物館スタッフなど)
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環境系業務で人への伝え方に関心がある方
募集人員
先着25名
申込方法
下記URLから申し込みフォームにアクセスしお申し込みください。
申込み期間:令和6年12月9日(月)~令和7年1月10日(金)まで
※申し込みフォームからのお申し込みができない場合は申込書データをお送りしますので,下記問い合わせ先へメールにてご連絡ください。
講習会に関するお問い合わせ
教務課 社会人教育係
Email: rec_kyoumu@obihiro.ac.jp
Tel: 0155-49-5351