グローバルアグロメディシン研究センターでは,国際共同研究推進のための大学院生派遣プログラムを実施しています。本プログラムでは,米国コーネル大学または米国ウィスコンシン大学に大学院生を派遣し,本学との間で行われている国際共同研究に参画することにより,世界トップレベルの研究機関における研究活動の機会を提供しています。
2024年2月から約1カ月間ウィスコンシン大学マディソン校に派遣された伊藤和顕さん(博士後期課程2年)による帰国報告会が,6月10日(月)に行われました。
宮本センター長による挨拶の後,Department of Bacteriologyに派遣された伊藤さんによる報告がおこなわれました。伊藤さんは,樹木を加工し家畜の飼料にする研究を行っており,家畜の消化管内の微生物がどのように消化・発酵に関わっているかを調べているとのことです。派遣中にはGarret Suen教授の研究室に滞在し,コンピューターを活用して微生物の働きを明らかにする解析手法を学ぶことによって,自身の研究データをより深く考察する機会を得たと紹介しました。また,発表の後半は,現地でのホームステイでの生活や派遣先の研究生との交流の様子について,写真や動画とともに紹介しました。
質疑応答では,和やかな雰囲気の中,学生および教員から,研究内容に関する質問だけではなく,派遣先の研究室の雰囲気・研究生との交流体験から食事のことについて等,様々な質問が飛び交いました。
最後に,福田農畜産学研究部門長から,「一人で海外に滞在することは時に大きな苦労が伴うが、若い時の苦労はぜひ経験してほしい。プログラムへの参加を考えている学生さんには,是非参加を検討していただきたい。」とお話がありました。
現地での研究内容や生活について報告をする伊藤さん(左)、宮本センター長挨拶(右)