ニュース

ウィスコンシン大学マディソン ギャレットスエン准教授によるオンライン特別講義を開催

ウィスコンシン大学マディソン校 農業生命科学部 細菌学科のギャレット・スエン准教授による「泌乳牛における乳生産効率を改善するためのルーメンマイクロバイオームの活用」のオンライン講義を10月25日(火)にZoomにてライブ開催し、学生・教職員等45名が参加しました。

 

スエン先生は動物の共生細菌を専門とし、微生物学とコンピューターサイエンスを融合させた網羅的な解析技術により、家畜や野生動物の栄養代謝を解明する研究を展開なさっています。講義内容は主に反芻胃内の微生物叢(以下、ルーメンマイクロバイオーム)に焦点を当て、それらがいかにウシの摂取した飼料の消化を担い、乳生産に重要な存在であるかという点について、微生物学の基本的な原理からスエン先生の最新の研究事例に至るまで、幅広く解説してくださいました。中でも、乳生産性の高い牛と低い牛とでルーメンマイクロバイオームが異なるということや、生産性を高めるためにルーメンマイクロバイオームを制御しようとしてもその複雑さゆえになかなか思い通りにはいかないということなどを、スエン先生の近年の研究例をもって紹介してくださった点が強く印象に残りました。

 

スエン先生の本学での講義は、2018年11月のコロナ禍前に対面でおこなわれた「帯広畜産大学・ウィスコンシン大学マディソン校共同セミナー」以来4年ぶりでした。講義終了後には、学生、教職員から数多くの質問があり、時間切れとなるまで活発なディスカッションが行われ、共同研究の再開を記念するような、素晴らしい講義となりました。 

ギャレット・スエン先生

スエン先生の略歴紹介をする福間直希先生

ディスカッションする参加者のみなさん