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コーネル大学農学部(土壌学)よりハロルドヴァンエス教授が初来学

コーネル大学農学部よりハロルド・ヴァンエス先生をお招きし,今後の共同研究の強化のために学内外で活動を行いました。

コーネル大学農学部よりハロルド・ヴァンエス先生をお招きし,今後の共同研究の強化のために学内外で活動を行いました。ハロルド先生は土壌学が専門であり,近年ではデジタル農業技術の開発と普及に力を入れてこられました。特に,畑作物栽培における肥料の投入量推定モデルに関する研究は,大学発ベンチャー企業立ち上げに貢献し,昨年末にヤラ・インターナショナルというノルウェイの世界最大手の窒素肥料会社に買収されました。滞在期間中に,本学の地域連携推進センターと合同で特別セミナーを開催し,米国でのデジタル農業技術の動向や,大学発ベンチャー企業による農業技術の普及に関するアイディア等をご紹介いただきました。参加者には学生や教員だけでなく,地域の生産者や農業関連企業職員等数多くの方が参加しました。

十勝地域は世界の陸地面積の0.8%にしか存在しない火山灰由来の土が広く分布しています。コーネル大学のある米国には,この特殊な土はほぼ存在しないことから,ハロルド先生に本学の植物生産学実習を受講していただきました。さらに,帯広市と中札内村の二つの生産者圃場を訪問し,生産現場で直面している問題や,新たな農地管理方法や生産物のマーケティングに関する取り組み等について生産者とディスカッションを行いました。今回は短い時間でしたが,学内外で幅広い情報交換ができたことから,今後の共同研究の発展に期待されます。