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2023年度 HACCP・食品安全管理プログラム 7回研修「帯広セミナー」を開催しました

2/20(火)帯広畜産大学の産学連携センターにおいて,2023年度 HACCP・食品安全管理プログラム 第7回研修「帯広セミナー」を開催し,会場とZOOMによるオンライン合わせて26名の参加がありました。

開会挨拶:三宅俊輔准教授(帯広畜産大学)

研修の様子

当日は2名の方から講演をいただきました。
本学の通山志保客員教授からは「最近の食品安全情報」と題して,
・アレルギー表示に関して特定原材料にくるみとマカダミアナッツが追加されたこと
・実際にあった生食用食肉(牛肉)に関わる食中毒事件を例に,事故原因の究明から,
  ▲その製品が何に該当するかを自己判断が誤っていた
  ▲製造基準等のルールを理解していなかった
  ▲一般衛生管理の不備
  ▲HACCPの管理が全くできていなかった
  ▲従業員の教育不足による無理解
等が死亡事故につながったとの説明がありました。

ISO22000准審査員を務める尾暮 仁氏からは,審査経験をもとにISO22000のマネジメントシステム等について説明がありました。
・マネジメントシステムとは『方針および目標を定め,その目標を達成するためのシステム』
・目的と目標の違いについて,目的とは最終的に達成するもの,目標とは目的を達成するためのもの
・マネジメントシステムではトップの関与やPDCAサイクルで継続的に改善することが大切である
・危害要因分析の注意点
・食肉製造・加工現場における交差汚染の事例と改善策
等について詳しく説明していただきました。

講師:通山志保客員教授(帯広畜産大学 )

講師:尾暮 仁氏(ISO22000准審査員)

受講者からは,「実際に取り組んでいる内容の振り返りにつながります」,「トップマネジメントの重要性を再認識しました」等の感想が寄せられました。

本学では,今後もHACCPシステム導入や従業員のHACCP教育を検討されている事業所等の支援となるよう研修を継続していきます。