11月6日(水),帯広畜産大学において,食品安全管理者育成プログラム第3回「食品表示セミナー~食品製造業者が知っておくべき表示方法の基礎を学ぶ」を開催し,オンラインで25名が受講しました。
通山志保客員教授を講師に,食品表示の役割,表示の作成手順とポイント,食品表示に関する法律等について詳しく説明していただきました。
通山客員教授ははじめに,食品表示は,消費者に商品の安全性や商品の持つ情報を正確に伝えること,また,問題が起こった際に原因究明や製品回収等の対策を迅速,かつ的確に行うための手掛かりとなり得るため,製造業者は表示する側としての必要な法や通知,ガイドライン等を確認・理解したうえで,原材料やその仕入れ先の情報を確認し定期的に見直すことや,製造現場の状況を把握して,出荷前には表示を再度確認することが必要であることを述べられました。
続いて生鮮食品,加工食品の表示について,実例を示しながら販売に必要な表示方法を詳しく説明したほか,食品添加物の不使用表示について,アレルギー物質の管理,自主回収事例についても詳しく説明されました。
最後に「表示は食品を作った事業者から消費者へのメッセージです。誤った情報表示は消費者の信頼を裏切るだけでなく,生命を脅かす健康被害にもつながる場合もあることから,正しい表示を付けて消費者の手に届けることが重要です。」と研修を締めくくりました。
受講者からは,
「聞きたい情報を得ることができました」,「自社の表示を再度見直そうと思いました」,「定期的な知識の補充とアップデートに非常に良い機会でした」との感想が寄せられました。
講師の通山客員教授
会場での講演の様子