2月13日(火)本学の畜産フィールド科学センターにおいて,獣医学研究部門の松井基純教授を講師に「ウシ雌生殖器の超音波画像診断のための基礎技術研修」を開催しました。
本研修は,畜産の臨床現場における適切な超音波画像診断による精度の高い生殖器検査に基づいた繁殖管理を行うため,基礎技術を中心に繁殖生理と合わせて体系的に学習して,牛繁殖に関わる技術者の資質向上を図ることを目的としています。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり,対面での開催は4年ぶりとなりましたが,道内の各地から家畜人工授精師や農場の人工授精担当者など11名が参加しました。
繁殖生理に関わる講義から始まり,模型を用いて卵巣や子宮の超音波画像診断装置の基本操作を学んだ後,実際に農場の乳牛を使い,正しい操作方法や診断方法について実習を行いました。
講義:繁殖生理の基本から画像診断方法まで
模型を使いプローブのあて方を説明
研修後のアンケートでは「個体ごとの違いや正しい方法をわかりやすく指導していただきとても勉強になりました。」,「プローブの基本操作や雌雄判別など自分の知りたいことや学びたいことについて多く学ぶことができたので大変満足しています。今後は積極的に超音波装置を使っていきたいと思います。」などの意見が寄せられました。今後,それぞれの職場で活躍されることが期待されます。
農場の牛を使った診断の実技
雌雄判別方法についても説明