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フードバレーとかち人材育成事業 特別講習「農業関連セミナー3弾」を開催しました

フードバレーとかち人材育成事業の取り組みの一環として,農畜産業に関わる最新の話題を提供し,関係者の意識向上を目的とした特別講習「農業関連セミナー第3弾」を,全2回にわたり開催しました。

1月7日(火)は,「小麦のフードチェーン」と題して,株式会社山本忠信商店専務取締役 山本マサヒコ氏を講師に,17名が受講しました。
講義冒頭で,山本専務と受講者としてお越しいただいた株式会社満寿屋商店杉山社長より,十勝産の小麦を100%使用したパンが杉山社長の説明と共に配布され,パンを食べながらセミナーが始まりました。
セミナーでは,地域の生産者や製パン会社等の飲食店と連携した,十勝産小麦粉の流通拡大の取り組みや,日本の食制度の変化,自社の歴史,十勝産小麦の品種改良に関して説明しました。さらに,今後の取り組みとして,農業・観光・食品等が同じコンセプトを持って地域の魅力発信を行う事業展望を紹介しました。
最後に,「小麦のフードチェーンを構築するうえで必要なモノ・コト・トキが十勝には全て揃っている。それらを循環させるには,最終的に人の力でありネットワークが重要である。」と締めくくりました。


(左から)講師の山本氏とパンの説明をする杉山氏


セミナーの様子

1月23日(木)は,「外国人技能実習生受入れの現状と課題」と題して,株式会社ガロード相談役でハサップマネジメントオフィス代表 堀江浩明氏を講師に,11名が受講しました。

セミナーでは,自社で2009年から開始した外国人技能実習生の受け入れに関して,日本語教育や生活環境整備に苦労したこと,日本における外国人技能実習制度の変遷経緯,現在の取り組み状況等について実習生のエピソードを交えて説明しました。また,課題として労働環境や待遇に関する問題や日本社会への適応が難しい点などを挙げられました。続けて,事前に受講生へ実施したアンケートを基に,外国人技能実習生の受け入れに必要な手段やアプローチについてディスカッションを行いました。受講生からは,「外国人と日本人を分けて考えるのではなく,同じ視点で対応することが外国人の就労促進に繋がるのではないか。」などの感想が寄せられました。


講師の堀江氏


セミナーの様子