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令和6年度 食品安全管理者育成プログラム 1「HACCP構築3日間研修」を開催しました

9/9(月)~9/11(水)の3日間,帯広畜産大学において令和6年度 食品安全管理者育成プログラム 第1回「HACCP構築3日間研修」を開催しました。
本プログラムはHACCP導入に必要となる基礎知識,導入後に必要となる食品安全マネジメントシステムの構築の仕組み,食品製造業における具体的な運用事例を通して,食品安全に関する情報提供を目的に,全4回にわたり講習を実施します。

第1回となる本研修ではHACCP構築の7手順12原則について解説を行い,会場受講6名,ZOOM受講6名の計12名が受講しました。

講師:通山志保客員教授
講師:藤倉雄司業務室長

1日目は本学の通山志保客員教授から,一般衛生管理とHACCPの概要(HACCPシステム適用のための7原則12手順)について説明があり,HACCPチームの編成等について演習を行いました。さらに,危害要因分析について現場での事故事案事例をもとに詳しい説明がありました。
2日目は畜産フィールド科学センター藤倉雄司業務室長から,畜大アイスを例にあげて製品説明書やフローダイヤグラムおよび危害要因リストについて説明を受けた後,作成演習を行いました。また,温度計の校正方法や使用する水の残留塩素濃度の測定方法等について実際に演習しました。
3日目は通山志保客員教授から重要管理点(CCP)や管理基準(CL),改善措置,検証方法の設定,記録文書等についての説明があり,危害要因分析表やHACCPプラン等の作成について演習を行いました。
3日間の研修の最後には「理解度確認試験」を行い,受講者には修了証書が授与されました。

HACCP7原則12手順について説明
座学の様子
温度計の校正方法について学ぶ受講者
水の残留塩素濃度の測定方法を実演

受講者から寄せられた意見・感想の一部を紹介します。
・重要な手順や用語などの知識だけでなく,実際起こった事例や演習の時間があり、より深く理解することができた。
・日報の見直しや,HACCP導入予定商品の制度化に向けて役立てたいです。
・一般衛生管理がとても大事だとわかったので,加工業務に関わる方々はもちろん,事務所の方々にも共通認識できるような時間を作りたい。
・最初は膨大な資料に圧倒されましたが,一枚一枚の内容がとてもわかりやすく,また演習や他企業の参加者の意見を聞く機会が多かったため飽きずに講義を受けることができました。