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「令和6年度 酪農生産衛生技術研修」を開催しました

8月5~7日の3日間,帯広畜産大学において「令和6年度 酪農生産衛生技術研修」を開催しました。

この研修は,酪農生産現場における技術・経営指導者の育成を図るため,酪農場における課題発見から改善までの手法を学び,持続的な酪農経営のサポートに必要なスキルを習得することを目的としています。

研修1日目は「アニマルウェルフェアとカウコンフォート」,「泌乳生理と正しい搾乳・搾乳システムと乳房炎」,「乳房炎のコントロール」について講義を受けた後,「乳房炎コントロールのための農場サーベイ」として本学畜産フィールド科学センターのフリーバーン牛舎で飼養管理について説明を受けて,夕方の搾乳時にはミルキングパーラーでの搾乳作業を視察し,搾乳手順を確認しました。

2日目は「繁殖管理」,「分娩管理」と「哺乳子牛と育成子牛の管理」,「乳牛用飼料の評価・土地からの牛乳生産量」についての講義がありました。

3日目は「酪農経営の更なる発展に向けて」酪農経営の特徴や経営診断についての講義,「乳牛の蹄病」では,経済的損失の大きい蹄病について,蹄の構造から各種蹄病の発生要因と予防および飼養管理上のポイントについて学び,「酪農生産現場から見た乳検データ等の活用について」では,データを読み取り飼養管理の改善を図る方法など,現場での改善事例を紹介しながら詳しい説明がありました。

以下,受講された皆さんから寄せられた感想の一部をご紹介します。
・基礎的なことから講義に組み込まれていたので,とても勉強になりました。
・普段の業務の中ではなかなか学べないことを,先生方の講義という形で受講できてよかったです。
・少しでも吸収できたらという思いで参加させて頂いたが,いかに自分が無知で勉強すべき点がたくさんあると思い知らされる研修会であった。自分の中でもう一度問い直しをして,現場で活用し生産者の皆様の役に立てるよう努力したい。

     受講者の自己紹介

フリーバーン牛舎で飼養管理状況を視察

ミルキングパーラーでの搾乳手順について確認

      座学講義の様子