ごあいさつ

近年、越境性動物感染症に対する多国間共同による防疫や動物性食品の輸出入の急激な拡大等による獣医師教育の質的保証は喫緊の課題となっています。これらの社会的要望に応えるために、本学と北海道大学は2大学による共同獣医学課程を平成24年から開始し、獣医学教育の改善を強力に推進しています。また、獣医学教育の改善を示す指標の一つとして、国際水準の獣医学教育の構築を目指し、欧米の獣医学教育認証を取得するために獣医学教育国際認証推進室を設置しました。

欧米での獣医学教育の質的保証は、獣医学教育評価機関による審査によってなされています。我々の共同獣医学課程は、教育制度がより日本に近い欧州の獣医学教育評価機関(EAEVE)の認証取得に取り組みました。そして、令和元年7月に EAEVE による訪問審査を受け、同12月に開催された委員会を経て、正式に認証を取得しました。

認証取得は我々の大きな目標の一つでしたが、通過点に過ぎません。取得した認証は維持しなければなりませんし、獣医学教育を取り巻く環境は日々変化していますので、それらに適切に対応できるように、今後も更なる努力を続けていきます。

 

獣医学教育国際認証推進室
室長 古林 与志安