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ウィスコンシン大学マディソン校のジワンパルタ名誉教授が6年ぶりに来学

ウィスコンシン大学マディソン校園芸学科のパルタ名誉教授が2019年6月以来の約6年ぶりに来学され、共同研究成果報告会での基調講演、グローバルアグロメディシン研究センター主催の特別講演などを行っていただきました。

2013年 谷教授とパルタ名誉教授

パルタ名誉教授は、2013年3月に民間企業の招聘で初めて帯広に来られ、2014年4月に故小田副学長(当時)らのウィスコンシン訪問を受けて本学との連携協定締結に向けて尽力され、同年11月の連携協定の締結以降、本学谷教授や相内准教授らとの国際共同研究を開始されました。それ以降、1年に2回ほどのペースで来学され、滞在期間中にセミナーや講義をしていただくと同時に、圃場調査や栽培試験などへの同行や助言をいただくなど、本学とのバレイショ研究に力を注いでいただきました。

特別講演では、Research Collaboration and Student Exchange Program between UWM and OUAVM: Past and Future Perspective(ウィスコンシン大学マディソン校と帯広畜産大学との共同研究および学生交流:これまでとこれから)と題した話をしていただき、どのように共同研究を進めてきたのか、Study Abroad Program(本学のサマージョイントプログラム)などの学生交流の意義などについて思い出深く語っていただきました。これからの共同研究を担う若手教員や学生に向けては、「研究者であるだけではなく、人間としてのつながりを大切にしよう」と熱く語られたのが印象的でした。

2018年第1回サマージョイントプログラム
特別講義にて学生と
カルビーポテト株式会社との共同研究成果の基調講演にて

前日に行われたカルビーポテト株式会社との共同研究成果報告会の基調講演では、Engaging farmers to identify challenges related to climate change(バレイショ栽培における気候変動への対応と生産者との連携)と題した講演をしていただき、約250名の農業生産者や関係者に向けて、生産現場からの課題提示と大学による解決策の探求が不可欠とのメッセージを頂きました。2013年3月から開始した同社との共同研究は、パルタ名誉教授によるバレイショ栽培におけるカルシウムの重要性に係る研究が発端となっており、この12年間の本学グローバルアグロメディシン研究センターの国際共同研究と学生交流、十勝地域の生産現場における適正施肥技術の開発など、多岐にわたる分野において多大なる貢献をしていただきました。パルタ名誉教授の温厚で話好きな人柄に触れたファンも多くいるのではないでしょうか。パルタ名誉教授の本学へのご尽力に改めて謝意を示したいと思います。