グローバルアグロメディシン研究センター農畜産学研究部門より、森正彦准教授が博士前期課程2年生のNguyen Trong Minh Nhatさんと2024年11月4日よりウィスコンシン大学マディソン校を訪問し同大学の研究者と情報交換やディスカッションを行いました。
新たな共同研究の可能性を探るため、遺伝子組換えやゲノム編集を実施するWisconsin Crop Innovation Center (WCIC)のHeidi准教授を訪問し、効率的な組織培養の研究課題に関する情報交換を行いました。また、キュウリの育種を専門とするYiqun教授と出芽後植物の光形態形成についてディスカッションを行い、今後さらに意見交換をすることとなりました。
ゲノム編集植物体を栽培しているWCICのガラス温室
Yiqun教授への研究紹介の様子Nguyen氏(左)Yiqun教授(右)
その他、College of Agricultural & Life Science(CALS)のGlobal部門、Jennifer部門長を訪問し、研究室で実施中の研究内容を紹介しました。Jennifer部門長は、研究課題で協力できそうなカウンターパートについて育種学分野だけではなく、遺伝学、土壌環境科学や機械工学などの各分野で探索することで、分野横断的な共同研究への発展を期待されました。
大学院生派遣プログラムで渡航したNguyen氏は、2024年度秋より共同研究を開始したAurelie准教授を受け入れ教員として3週間の研修を受けました。具体的には、次世代シーケンスデータの解析環境を構築し、生データの解析手法を学びました。特に、Aurelie准教授およびコロンビア国立大学のPablo准教授と開始した共同研究課題の遺伝子発現解析について重点的に研修を受けてきました。今後は、身につけてきたスキルをもとに追加実験を行い、投稿論文の執筆につなげることを目標としています。