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「デジタル農学基礎プログラム」開講式を開催しました

4月3日(木)にデジタル農学基礎プログラムの開講式および初回講義「十勝型デジタル・スマート農学概論」を対面とオンライン配信によるハイブリッド形式で行いました。
本プログラムは「十勝地区農業協同組合長会 デジタル農学寄附講座」の事業として,十勝地区農業協同組合長会と帯広畜産大学の共催により今年度から開始した教育プログラムです。デジタル・スマート農業技術の普及・指導に貢献できる人材を目指し,十勝管内のJA組合員,JA職員合計45名が座学と視察研修を交えて来年2月末までデジタル・スマート農業の基礎的な知識を学びます。

開講式では,長澤秀行学長が十勝地区農業協同組合長会との連携により本プログラムを実施できたことについて謝意を述べると共に,「本プログラムを通じて,帯広畜産大学の研究等も知っていただき是非大学を活用してほしい」と述べました。
続いてガイダンスでは,プログラム担当教員である佐藤禎稔特任教授より本プログラムの開催経緯とこれから実施する科目について詳細に説明しました。

開講式後は,佐藤特任教授が「十勝型デジタル・スマート農学概論」と題して,初回講義を実施しました。
始めに,人力や馬耕から農業機械へと変わっていった十勝農業の歴史を紹介し,農家戸数の減少に伴う経営規模拡大となっている十勝農業の現状においてロボットトラクタへの期待が高まっていることを説明しました。続いて十勝におけるスマート農業の取り組みを紹介し,その中でも可変施肥等を行うGPSやドローン,センサを用いた精密農業について,仕組みや実践例について説明しました。最後に,十勝の大規模化していく農業を支えるためにデジタル・スマート農業が必須であり,デジタル・スマート農業を使いこなせる人材育成が必要なため,これから1年間を通じてデジタル・スマート農業について学んでいってほしいと講義を締めくくりました。

長澤学長の挨拶
初回講義の様子