11月18日(月)~19日(火)帯広畜産大学の畜産フィールド科学センターにおいて,獣医学研究部門松井基純教授および羽田真悟准教授を講師に「ウシ受胎率改善を目指した技術レベル向上のための牛人工授精師技術研修」を開催しました。
本研修会では人工授精技術を中心に,関連する牛の繁殖生理および繁殖管理などの基本情報について,体系的に学習し,人工授精師の資質向上を図ることを目的としています。
当日は,道内各地から農場の人工授精担当者や農業共済組合および農業協同組合からあわせて7名が参加しました。
1日目は卵巣生理,人工授精に関する基礎知識から始まり,模型を使用して繁殖管理のための解剖学について学びながら生殖器状態検査のシミュレーションを行ったのち,午後は畜産フィールド科学センターで飼育する乳牛を用いて生殖器状態検査を行いました。
座学講義の様子
乳牛を用いた生殖器状態検査
2日目は妊娠生理に関する基礎知識,ホルモン処置や妊娠診断等の講義の後,授精に使用する注入器等の器具を使用して人工授精方法の確認と授精シミュレーションを行い,午後は畜産フィールド科学センターで飼育する乳牛に注入器を用いて人工授精実習を行いました。
模型を用いた授精シミュレーション
乳牛を用いた人工授精実習
研修後のアンケートでは「講習(座学)から模型でイメージして,牛でやるという流れがわかりやすかったです。」「今自分がやっていることを改めてふり返ることができました。 今すぐできる改善点も多くあったので取り入れたいと思います。」などの感想が寄せられました。