7月29日に,帯広畜産大学にて夜行性小型哺乳類調査技術講習会を開催しました。
本講習会は「野生生物保全管理技術養成事業」の一環として,開発事業等において,コウモリやモモンガといった夜行性小型哺乳類の保全対策に携わる方の技術向上を目的としています。環境農学研究部門栁川久教授及び環境農学研究部門浅利裕伸准教授を講師に,21名の参加者が夜行性小型哺乳類の調査方法や識別方法について学びました。
参加者ははじめに,座学講義でコウモリやモモンガの生態や調査・識別方法について学んだ後,屋外へ向かい,モモンガが巣として利用する樹洞(じゅどう)に捕獲用の罠を設置し,捕獲の方法について学びました。また,コウモリの捕獲に使用するかすみ網の設置場所や設置時の注意点について説明を受けました。
参加者からは「業務に役立つ内容がいくつかあり,他の参加者や講師と交流できる時間があったのも良かった。」「剥製を手に取ったり,実際のフィールドを直にご紹介いただき,座学だけでは得られない感覚的な学びがありました。」といった感想が寄せられました。
座学講義の様子
巣穴調査に利用するスコープの使い方を学ぶ
モモンガトラップの設置をする参加者
コウモリの識別方法について学ぶ