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「令和年度 馬診療技術研修会」を開催しました

8月18日~21日の4日間,産業動物臨床棟において「令和5年度 馬診療技術研修会」を開催しました。

帯広畜産大学では,馬を用いた教育・研究・社会貢献事業を実施しています。今年度は日本馬事協会の主催で本学は共催という形で,重種馬を検体として寄生虫管理から急性腹症(疝痛),跛行診断,妊娠鑑定,歯科まで幅広い内容の研修となりました。
北海道内の農業共済組合の獣医師の方々をはじめ,北海道外からの参加もあり,合わせて24名の方が受講されました。

受講生からは,「馬について『学びたい』という気持ちがあってもなかなか機会がないので,非常に貴重な機会をありがとうございました。色々な分野のスペシャリストの方の貴重な話を伺う事ができ,大変勉強になりました。」,「興味深い講義ばかりで,講師の先生たちも優しく質問を受け入れてくださりました。実のばん馬を使って,4日間みっちり実習する機会は今後そうないと思うので,しっかり復習して自分のものにできるようTry and error を積み重ねていきたいです。」などの意見が寄せられました。

今後も,実施方法や内容の改善を図り,本研修を継続して行います。

開会挨拶:日本馬事協会 吉田専務理事

「馬の寄生虫管理」
講師:JRA 村瀬晴崇氏

   「急性腹症(疝痛)の診断と治療」
  講師:社台ホースクリニック 田上正明氏
     (本学 特任教授)

「跛行診断および蹄葉炎」
講師:日本装削蹄協会 森 達也氏

「馬の繁殖」南保教授と包章号
講師:帯広畜産大学 南保泰雄教授

「馬の繁殖」エコーによる診断実習

「馬歯科分野」
講師:大和高原動物診療所 水上貴裕氏

「馬歯科分野」治療の実習(万福号)