環境生態学コース

吾田 佳穂

AZUTA Kaho

大学院畜産学研究科 畜産科学専攻 環境生態学コース1年2019年3月畜産科学課程(環境生態学ユニット)卒業北海道えりも高等学校出身

自然豊かな北海道えりも町出身で,昔からロードキル(動物と自動車が衝突すること)が身近だったことから,その研究をしたくて畜大に進学しました。

学部時代は,実際にロードキルをテーマに調査・研究を行い,卒論では,野生動物の生息地となる防風林に着目し,道路に出現する動物と防風林との位置関係を解析しました。これにより,防風林からある一定範囲では,野生動物(本研究ではアカギツネを対象)が道路およびその近傍に出現する確率が高いことが明らかとなったため,“防風林周辺ではロードキルに注意!”とドライバーに対して啓蒙・普及するなど,ロードキル防止に向けた取り組みが必要であると考えます。

現在は,ロードキルというテーマは変えず,学部の時は動物側の視点だったものを,運転者側の視点に変え,“ドライバーにとってどのような環境だと動物が見えにくく,ロードキルが起きやすいのか?”ということに着目し,研究を行っています。

自分の力でデータを取り,それをまとめ,そこから何が言えるのかを考えることは非常に難しいのですが,楽しくもあります。

私は自然が大好きなので,その環境の中で活動できることにとても魅力を感じています。自然や動物に関係する課題は多くあり,自分のやっていることはその中の本当に小さい部分を明らかにするに至るだけかもしれませんが,少しでも課題解決に貢献出来たらという気持ちで,調査・研究に励んでいます。

将来は,自然の楽しさや魅力を伝える仕事に就きたいと考えています。

掲載日: 2020年1月