バレイショの生産現場では,他の作物に比べ労働時間が長く,それに見合う収益が得られないことから作付面積は減少傾向にあります。労働力の負担を軽減したいという思いから,育種を通じて労働力の軽減に貢献するために研究を進めています。
現在は,種芋から栽培する古典的な育種をベースに研究していますが,アメリカのウィスコンシン大学に留学し,種子から栽培する最新の育種技術を学ぶことを決めました。将来はこれらの技術を組み合わせ,農家の負担を減らし,時代に求められるバレイショを開発し,日本の農業に貢献することを目指しています。
マーケットの大きいアメリカで,どんな需要があり,その需要に育種でどう対応しているのかを把握するのも目的の1つです。この留学経験を糧に,将来は世界で活躍する育種家になりたいと考えています。
所属や肩書はインタビュー当時のものです。