多くの知識と丁寧な技術を身につけた獣医師になることが目標です

長島 剛史

Nagashima Tsuyoshi

日本中央競馬会美浦トレーニング・センター競走馬診療所
2019年3月より日高育成牧場 
2016年3月 獣医学課程 獣医学ユニット 卒業
富山県立魚津高等学校出身

畜大を選んだ理由は何ですか

中学生のときに競馬を好きになって以来,競馬に携わる仕事をしたいと考えるようになりました。特に競馬の主役である馬が好きだったため,馬のそばで仕事ができる「獣医師」を目指しました。日本の競走馬のほとんどは北海道で生まれており,北海道の大学であれば馬を学ぶ機会が多くあるのではないかという単純な理由で帯広畜産大学を選びました。

触診

畜大で学んで,現在役立っていることを教えてください

獣医学の知識はもちろん,獣医師としての基礎的な知識としても役立っています。
また,大学の研究室では研究馬を飼育しており,それまでほとんど馬を触ったことが無かった私にとっては馬の扱いや世話の仕方など,基本的なことを学ぶことができました。
その他にも,学生時代に身に着けたお酒のマナーは社会人になってからも褒められることがあります!

現在の仕事を選んだ理由は何ですか

日本の中央競馬を主催している本会が,最も間近で競馬に携わることができると感じたからです。また,獣医師としても多くの先輩職員がいるため丁寧に指導していただけること,若手にも多くの診療機会が与えられていることも魅力的に感じました。

注射

どんな仕事をしていますか

競走馬の診療が主な仕事です。競走馬の病気や怪我の治療,全身麻酔下で外科手術を行うこともあります。また,競馬開催時には競馬に出走した馬の治療を行う診療係や,競馬場の馬場内に待機して競走中に故障した馬の救護を行う事故馬救護係といった役割の仕事を行います。

働いていて大変だと感じることは何ですか

ずっと憧れていた職業に就けているため,正直あまり大変だと感じることはありません。強いてあげるとすれば,生き物相手のため,夜中や早朝に急患で呼ばれることがあるので,まれに寝不足になることくらいでしょうか。

手術の様子

やりがいを感じるのはどんなことですか

やはり馬の病気や怪我が治ることが一番嬉しいです。そして,その馬たちが復帰して一生懸命レースを走っている姿を見ると,この仕事のやりがいを感じます。
また,競馬場で働く際には多くのお客様が競馬に熱狂している姿を直に見ることができ,競馬の開催に少なからず貢献できていることが嬉しいです。

今後の目標を教えてください

多くの知識と丁寧な技術を身につけた獣医師になることが目標です。これまでは現役競走馬の診療のみを行っていましたが,この3月から日高育成牧場に転勤となり,競馬にデビューする前の育成期と呼ばれる時期の馬を相手に診療を行います。本会は全国に事業所があり,それぞれ異なる業務を行うため様々な経験を積んでいければと思います。

後輩になるあなたへ

単純な理由で畜大を選びましたが,自然豊かな十勝で仲間たちと充実した学生生活を送り,卒業するときには畜大に入学して本当によかったと思うことができました。
皆さんもぜひ畜大で夢を叶えるために頑張ってほしいと思います。

日本中央競馬会 日高育成牧場

北海道浦河郡浦河町字西舎535-13番地
http://jra.jp/facilities/farm/hidaka/

競走馬の約80パーセントを生産する北海道。この広大な自然の恵みを受けるここ日高にイギリスのニューマーケット,フランスのシャンティイ等に匹敵する世界レベルの施設と調教技術を擁する『日高育成牧場』があります。日高育成牧場では『強い馬づくり』の探求とその普及を目的とし,長年積み重ねた生産・育成技術で毎年,当場生産馬(平成21年産駒よりJRAホームブレッドとして売却開始)と各セリ市場で購買した馬を『JRA育成馬(旧抽せん馬)』として育成調教しています。

所属や肩書はインタビュー当時のものです。

掲載日: 2019年3月