自分の頑張りに牛が応えてくれるのが喜びです

橋本 耀介

Hashimoto Yousuke

橋本牧場(北海道清水町) (搾乳牛60頭 育成牛40頭) 2015年3月 別科(草地畜産専修)修了北海道帯広農業高等学校出身

人工授精師などの資格取得に有利なことや,将来就農するにあたって必要な知識を,2年という期間で得ることが出来ることから,帯広畜産大学の別科に進学しました。また,小さい時から家を継ぐと決めていたので,自身の見分を広めるためにも進学することは良い経験になると考えました。

卒業後は更別酪農ヘルパーで3年ほど勤めていました。様々な農家の仕事の仕方や人付き合いなど,沢山の経験をすることが出来ました。

平成30年から実家である橋本牧場で働いており,搾乳・哺乳・餌やり・掃除などの牛の世話の他,飼料となる牧草の収穫などの作業を行っています。

生き物が相手なので,牛が電牧を破って脱走したり,分娩が上手くいかず死産になったりという予想しないトラブルが起こることもあります。また,収穫作業は天気が相手なので,晴れないと作業が進まない,質の悪いものができてしまうという苦労もあります。

2016年8月の一連の台風では,大雨の影響で牧草地が川に呑まれ,その年の収穫ができなくなるということもありました。その後,畑は土砂を取り除き排水路も整備し,何とか収穫を行えるようになりました。しかし完全に元通りというわけにはいかず,今でも水はけが悪く,大きな水たまりができているところもあります。

心配や苦労が多い中でも,自分が頑張るとその分牛も応えてくれることに喜びを感じますし,収穫時期などの忙しい作業を終えた後には大きな達成感があります。

大学で学んだ牛に関する基礎的な知識や実習で得た経験は仕事をするうえで大変役に立っていますが,まだ分からないことも多く頭でっかちになっているところがあるので,これからもっと学んだ知識を正しく活かせていけたらと思っています。

就労して間もないので,まだまだ自分でできる作業が少ないのですが,自身で考え,できる仕事を増やしていきたいと思います。ゆくゆくは経営移譲をし,経営者になる予定なので,今よりも責任感を持って仕事に取り組みたいと考えています。

後輩になるあなたへ

別科は二年間という短い時間しかありませんが,学ぶことは数多くあります。人工授精師や削蹄師など,将来に役立つ資格も得ることが出来ます。充実した学生生活になるかは自身の努力次第です。実りある2年間になりますよう,応援しております。

所属や肩書はインタビュー当時のものです。

掲載日: 2019年3月