犬のがん

医学の進歩によって犬の寿命も延びています。昔なら亡くなっていた病気も治せるようになり、人と同じく不治の病であるがんで亡くなる犬が増えてきました。これを読む多くの人も愛犬ががんになった、友達の犬ががんで亡くなったなどの経験が少なからずあるのではないでしょうか。私もこのがんを治したくて研究してきました。たくさんのがんの犬やその飼主と接するうちに、がんを治したいという思いは変わりませんが、がんとどのように付き合っていけば幸せな残りの人生を送れるのか、ということにも興味を持ちました。私の研究は犬のがんのうち、血管肉腫という脾臓のがんを診断するために、血液中を流れているがん細胞を見付けるというものです。このがん細胞が見付かれば、血液検査でがんを診断することも、血液中のがん細胞を攻撃する治療を行うことも出来ます。まだまだがんを治すまでの研究は出来ていませんが、がんに苦しむ犬が残りの人生を少しでも幸せに送れるような手助けが出来ればと思っています。

この文を書いた人 足立 真実 助教
所属 動物医療センター