病と

死とはできれば距離を置きたいものです。
ある有名な演説の中でも、Even people who want to go to heaven don’t want to die to get there.(天国に行きたい人でさえ、天国に行くために死にたいとは思わない。)と、死について述べられています。ですが、死なない生き物はいません。
では、なぜ動物は死ぬのでしょうか?いろいろな原因がありますが、そのうちの一つに病気があります。
私は、亡くなってしまった動物の体を調べることで、病気の研究をしています。病気は細胞、組織、臓器にあらゆる影響を及ぼし、その形を変化させます。勉強をしてみると分かるのですが、実際はその逆で、細胞の変化が組織の変化を起こし、臓器の機能を破綻させ、体をいわゆる“病気”の状態にしています。病理学では、顕微鏡でないと観察できない細胞レベルの変化から、肉眼的な臓器の異常などあらゆるレベルで病気によって生じる形の変化を捉え、病気そのものを解明しています。
死は悲しいものですが、その亡骸は病気について様々な事を教えてくれます。病気について学ぶことで、同じような病気で苦しむ動物達を助ける事を目指し、日々動物の死を研究しています。

この文を書いた人 堀内 雅之 助教
所属 グローバルアグロメディシン研究センター