渡部 浩之 准教授 WATANABE Hiroyuki

研究テーマ新しい生殖工学技術の開発および受精卵の染色体異常発生機序の解明

研究分野

生殖工学, 生殖生物学, 家畜繁殖学

キーワード

精子, 卵子, 受精卵, 生殖補助技術, 染色体

メッセージ

研究では、家畜や実験動物から採取した生殖細胞を顕微鏡下で操作し、受精卵を作出します。一見難しいように思うかもしれませんが、一つずつ手取り足取り指導するので安心して下さい。興味を持って取り組めば必ずできるようになります。一緒に頑張りましょう。興味がある方は、気軽に話をしに来て下さい。

学位 博士(農学)
自己紹介

愛媛出身、畜大卒です。生殖工学に関する研究を行っています。

居室のある建物総合研究棟Ⅰ号館
部屋番号S3103-2
メールアドレス hiwatanabe atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生命科学系
学部(主な担当ユニット)家畜生産科学ユニット

研究紹介

生殖工学とは、体内で起こる複雑な受精現象を体外で人為的に制御するために開発された技術です。この技術の発展に伴い、精子や卵子を体外で操作し人為的に受精卵を作出できるようになり、これまでに多くの動物種で体外受精卵から産仔を得られるようになりました。この技術は有用家畜の増産といった畜産分野だけでなく、ヒトの不妊治療のような医学分野にも幅広く応用されています。

生殖工学の最終目標は産仔の獲得にあります。そのためには受精卵・胚を効率良く作出する技術の確立だけでなく、作出された胚の遺伝的安全性も確保されていなければなりません。しかしながら、体外で受精卵を作出する操作の中には染色体異常を誘発するリスクがあることがわかってきました。そこで、染色体異常が発生する原因を明らかにし、産仔になり得る胚を効率良く作出する方法の開発を目指して研究を行っています。

顕微授精
マウス2細胞期胚

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 配偶子・受精卵の遺伝的安全性に関する研究
  • 配偶子・受精卵の凍結保存に関する研究
  • 新規受精卵作出法の確立
関連産業分野 畜産, 生殖医療
所属学会 日本繁殖生物学会, アメリカ生殖生物学会, 日本卵子学会, 日本実験動物学会
学歴・職歴 2003年 帯広畜産大学 畜産学部 畜産管理学科 卒業
2005年 帯広畜産大学大学院 畜産学研究科 畜産管理学専攻 修士課程修了
2005-2007年 医療法人社団 神谷レディースクリニック 胚培養士
2008年 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
2010年 岩手大学大学院 連合農学研究科 生物生産科学専攻 博士課程修了
2010年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2011年-2018年 旭川医科大学 医学部 助教
2019年- 現職