川島 千帆 准教授 KAWASHIMA Chiho

My Dream乳牛を健康にする

研究テーマ乳牛における分娩後の良好な繁殖性やその子牛の良好な発育につなげるための周産期管理に関する研究

研究分野

家畜栄養学, 家畜繁殖学, 家畜飼養学

キーワード

乳牛, エネルギー状態, 栄養代謝, 周産期, 卵巣機能, 子宮修復, インスリン抵抗性

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 乳牛(子牛も含めて)の栄養や繁殖に関わることであれば基本的に何でもOKです。

メッセージ

牛を健康にするための取り組みで、この研究室で可能なことであれば、出来る限り希望に沿った研究が出来る環境作りをしようと考えています。
また、他の動物でも専門分野の範囲内なら一緒に勉強していきます。
一番大事な事は、「興味」と「やる気」です。
帯広畜産大学を選んで入って来た甲斐があるような研究が出来るようにサポートしたいと思っています。
また、他の研究室の先生方と共同研究していることも多いため、幅広い分野の研究が可能です。

学位 博士(農学)
自己紹介

小樽出身、畜大の卒業生です。乳牛の栄養と繁殖に関する研究をしています。息子と遊ぶことが生きがいです。

居室のある建物畜産フィールド科学センター研究棟
部屋番号106
メールアドレス kawasima atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

畜産フィールド科学センター/スタッフ研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生産管理学系
学部(主な担当ユニット)家畜生産科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻家畜生産科学コース

研究紹介

乳牛の栄養と繁殖について研究を行っています。
その内容は、妊娠期の母牛のエネルギーおよび栄養代謝状態の改善による分娩後の分娩後早期の繁殖機能回復に関する研究と母牛の栄養状態を胎子の栄養環境と考えて、生まれた子牛の発育に与える影響に関する研究です。
妊娠末期の牛は胎子の急成長でルーメンが圧迫されて採食量が落ち、加えて、胎子や乳腺へのエネルギー供給のために異化代謝に変化してしまいます。
その程度が過度な場合は、生まれてくる子牛の代謝体質や発育に悪影響を及ぼします。
また、それが分娩後も継続すると母牛の疾病発生や乳量低下、繁殖機能の回復遅れにつながります。
そこで、血液性状などからエネルギー状態が良好な牛の条件を探したり、問題のある牛を特定し、対策を考えています。
しかし、血液性状の特徴を明らかにしても生産現場でリアルタイムに判断することはできません。
そこで写真のように牛の左腹部(ルーメン)の状態も確認しながら、生産現場で判断できる方法も同時に考え、生産現場に返せるような研究をしています。

左膁部を押してルーメン内の内容量を確認しています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 分娩前後の乳牛の栄養代謝状態と安全な分娩・分娩後の繁殖機能回復との関連性
  • 乳牛への補助飼料給与と栄養代謝状態・繁殖性・子牛の発育との関連性
  • 子牛の代謝体質や卵巣予備能を決定する妊娠期の母牛の栄養環境の解明
所属学会 日本畜産学会, 日本繁殖生物学会, 北海道畜産草地学会, アメリカ酪農学会
学歴・職歴 1999年 帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科 卒業
2001年 帯広畜産大学畜産学研究科畜産環境科学専攻(修士課程)修了
2001年 民間企業 食品検査員
2003年 帯広畜産大学COE研究員
2007年 岩手大学大学院連合農学研究科にて学位取得(農学:論文博士)
2007年 帯広畜産大学畜産フィールド科学センター 助教
2012年 帯広畜産大学畜産フィールド科学センター 講師
2015年 帯広畜産大学畜産フィールド科学センター 准教授(現職)