金山 紀久

教授

Toshihisa Kanayama

研究テーマ

食料・農業の技術開発・普及制度の比較経済分析と日本の新たな技術開発・普及モデルの構築

My Dream

日本の食料・農業の技術研究・開発と普及の新たなステージ

所属・担当

グローバルアグロメディシン研究センター/センター長

研究域環境農学研究部門/農業経済学分野/農業経済学系

学部(主な担当ユニット)

農業経済学ユニット

大学院(主な担当専攻・コース)

畜産科学専攻農業経済学コース

研究分野 農業経済学, フードシステム学, 農業普及学, 食料・農業政策学, 制度経済学
キーワード 農業技術開発, 農業技術業普及, 比較制度分析, 協同農業普及事業, 試験場, 大学, メーカー, 農業団体, 普及員, 農家, 地方自治体, 国, コーディネーター

研究紹介

TPP交渉の妥結や欧州とのEPA交渉の進展に見られるように、経済のグローバル化が加速し、日本の安定的な食料供給の確保と健全な地域社会の維持・発展を図るためには、日本農業の国際競争力の強化が今まで以上に求められています。国際競争力を強化する方策として、農業の技術開発のさらなる促進とその成果の効率的な普及があります。日本農業の技術開発・普及は「協同農業普及事業」を中心として進められ、幾度かの制度改革を図りつつ成果を上げてきました。それは、国と都道府県の協同による普及事業体制により進められ、試験研究、農業者教育および農業普及の機能を密接に関連づけながら行政展開の一つの重要な手法として位置づけられています。一方、農業の技術開発・普及の担い手は、「協同農業普及事業」において中心的な役割を担う試験場や普及員の他にも、技術開発では、大学、農業機械などのメーカー、農業団体、農業生産者など、また、普及においては、大学のコーディネータ-、農協の営農指導員、メーカーの販売員、民間のコンサルタント、生産者など、多様な主体が担っており、それぞれが重要な役割を果たしています。図「農業技術開発と普及のフローチャート」を参照。海外では、大学が農業の技術開発と普及の中心的な役割と担っている国や、農業者自身を含め民間が中心的な役割を担っている国、行政が主導している国、農業者教育に重点を置いている国など多様です。近年、日本では、高度なスマート農業技術のように、技術開発と普及において民間の役割が大きくなってきており、現行制度の限界が顕在化しつつあります。したがって、農業技術開発の促進とその効率的な普及を図るためには、現状の日本の農業技術開発・普及の体制を海外の事例をもとに相対化し、その効率性や的確性を検証し、検証結果に基づいて、改革の方向性を提示することが必要です。私の研究は、世界にある多様な農業の技術開発・普及制度の中から特徴的な制度を抽出、調査し、制度の経済的評価手法の確立を含め、比較制度分析を行うことによって、日本の戦略的な新たな農業の技術開発・普及モデルを構築し、このモデルを用いて今後の日本の農業技術開発と普及の方向性を提示することです。

農業技術開発と普及のフローチャート

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 戦略的農業技術開発と普及モデルの構築に関する研究
  • そばの地域フードシステム構築のための経済研究
  • ロボット搾乳技術の導入に関する経営・経済学的研究
関連産業分野 農畜産業, 農業資材産業, 食品加工産業, 食品流通業, 外食産業, 観光業
所属学会 日本農業経済学会, 日本フードシステム学会, 日本農業経営学会, 日本経済学会
学位 博士(農学)
自己紹介

札幌出身です。これまで農産物の流通と価格形成、地域のフードシステムの形成に関する研究をしてきました。趣味はテニスをすることとスポーツのテレビ等での視聴です。

居室のある建物総合研究棟1号館
部屋番号E2206-3号室
メールアドレス kanayama atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 農畜産物・食品流通、加工、消費に関する経済的課題
  • 農畜産物・食品の衛生や安全性に関する経済的課題
  • 農村社会の問題やグリーンツーリズムに関する経済的課題

メッセージ

大学で学ぶことは、その学んだ内容も大切ですが、最も大切なのは学ぶことのプロセスを学ぶことです。より効率的に学ぶことだけではなく、学ぶ過程で苦労することも大切な経験となります。